2021年に刊行されるやいなや「2022年本屋大賞」ノミネートをはじめ様々なランキングを席巻し、現在までに累計45万部を突破している浅倉秋成の大ヒット小説を実写映画化した『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開)。このたび、新たに山下美月、倉悠貴、西垣匠の出演が決定し、あわせてティザー映像が公開された。

就職活動を舞台に六人の登場人物の裏の顔が巧みに暴かれていく“密室サスペンス”要素と、そこで明らかになった六人の「嘘」と「罪」の真相が、クライマックスで次々と伏線回収される“青春ミステリ”要素を圧倒的なクオリティで掛け合わせ、大人気を博している「六人の嘘つきな大学生」。監督を、『キサラギ』(07)で第50回ブルーリボン賞作品賞、第31回日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞、第12回新藤兼人賞銀賞などを受賞し、その後も『ストロベリーナイト』(13)、『ういらぶ』(18)など多数の話題作を生みだした佐藤祐市、脚本を劇団「東京マハロ」主宰、ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」で第35回向田邦子賞受賞した矢島弘一が務めている。

すでに主人公、嶌衣織役の浜辺美波と、波多野祥吾役の赤楚衛二、九賀蒼太役の佐野勇斗の出演が明かされ話題となっていたが、今回の解禁で“六人の嘘つきな大学生”の全貌が明かされる。お茶の水女子大学で国際文化を学び、語学力と人脈に絶対的自信を持つ学生、矢代つばさを演じるのは、乃木坂46第3期生としてデビューし、アイドル活動を行いながら、ファッション誌「CanCam」の専属モデルを務め、俳優業では連続テレビ小説「舞いあがれ!」や日曜劇場「下剋上球児」に出演するなど、多方面で活躍の場を広げる山下。今年の5月に乃木坂46を卒業する山下にとって、本作が卒業後初の映画出演作となる。矢代という役については、「不器用な性格故に誤解されやすく、けれど真っ直ぐで愛おしいキャラクターでした。強気な発言の裏に隠れる脆さもあり、共感できる部分も多かったです」と自身と重ね合わせながら演じた様子。「思う存分六人全員を疑って、そして信じていただけたら嬉しいです」と熱い想いも語っている。

一橋大学社会学部社会学科の学生で、口数が少なく冷静な性格だが分析力に優れており、公認会計士の資格を持つ森久保公彦を演じるのは、2019年にドラマ「トレース〜科捜研の男〜」で俳優デビュー後、翌年には映画『夏、至るころ』(20)で映画初出演にして初主演という大役を務め、その勢いのまま、2021年に連続テレビ小説「おちょやん」で朝ドラ初出演。昨年公開された映画『OUT』(23)では主人公の不良少年を見事に演じ切り、幅広い役柄を演じ分ける、その演技力の高さで注目を浴びている俳優の倉。本作についても倉は「多くの人が経験する就活の中で浮き彫りになっていく人の本質と多面性、散りばめられた伏線、ワンシチュエーションでの会話劇。世代を選ばず、多くの方に楽しんでいただけると思います。」と手ごたえを感じるコメントを寄せた。

高校時代は野球部のキャプテンでスポーツマン、明治大学国際日本学部に在学し、ボランティアサークルの代表を務める袴田亮を演じるのは、2022年にドラマ「みなと商事コインランドリー」のイケメン高校生役で一気に世間の注目を浴びると、2023年は4クール連続でドラマ出演を果たすだけでなく、ファースト写真集「匠-sho-」は再重版が決定し、先月自身初のカレンダーも発売するなど、いま人気と共に大きな躍進を遂げている西垣。元々原作のファンだったという西垣は、「この作品に携わることが出来ると知ったときは心が躍るような気持ちでした」とオファーを受けた時の喜びを語ると、「最後まで気持ちを切らさずに頑張れたのは、共演者みんなで励まし合い、ディスカッションし合いながら、作品作りができたからだと思いま。」と、作品の中の世界だけではなく、撮影も六人で一丸となって乗り切ったことを明かしている。


さらに、ついに出揃った六人の大学生たちの裏の顔が垣間見える“ティザー映像〜嘘つきのあなたへ篇〜”も公開。本映像が、本編映像初解禁となる。衣織による「この中に嘘つきがいること、私は知っているから」という衝撃の告白から始まる映像は、最終選考に残った優秀で善良な六人が、謎の告発文をきっかけに裏の顔が暴かれることで、疑い合い、豹変していく姿を映し出した緊迫感のある映像となっています。果たして嘘つきは誰なのか?六人の本当の姿とは?嘘の応酬の末に勝ち残るのはたった一人だけ。一人ひとりの表情の変化も気になるところ。

ついに大学生キャスト全員が解禁となった『六人の嘘つきな大学生』。彼らが抱える「嘘」と「罪」とは一体なんなのだろうか。今後の続報にも引き続き注目したい!

■<キャスト&スタッフコメント>

●山下美月(矢代つばさ役)

「矢代つばさを演じました山下美月です。原作の掌で転がされていく展開に心を惹かれ、ここが伏線だったのか!と、気づけば本が付箋だらけになっていました。矢代は、不器用な性格故に誤解されやすく、けれど真っ直ぐで愛おしいキャラクターでした。強気な発言の裏に隠れる脆さもあり、共感できる部分も多かったです。撮影現場は、六人のヒリリとした空気はどこから作り出されたのか?と思うほど、裏では笑いが絶えませんでした。脚本を読みながら六人で語り合ったり、他愛も無い話をしたり、日々チームワークが深まっていく実感がありました。本作は、感情が露わになり、冷静さを欠いていく人間の姿が怖くも面白い作品だと感じております。思う存分六人全員を疑って、そして信じていただけたら嬉しいです」

●倉悠貴(森久保公彦役)

「森久保公彦役を演じました倉悠貴です。初めて原作を読んだ時、次の展開が気になってページを捲る手が止まりませんでした。多くの人が経験する就活の中で浮き彫りになっていく人の本質と多面性、散りばめられた伏線、ワンシチュエーションでの会話劇。世代を選ばず、多くの方に楽しんでいただけると思います。宜しくお願いします」

●西垣匠(袴田亮役)

「袴田亮役を演じました西垣匠です。原作のファンだったので、この作品に携わることが出来ると知ったときは心が躍るような気持ちでした。そして、浜辺美波さん、赤楚衛二さんをはじめ、このキャストの中に自分も参加させていただける喜びと、佐藤監督ともご一緒できることが嬉しかったです。最後まで気持ちを切らさずに頑張れたのは、共演者みんなで励まし合い、ディスカッションし合いながら、作品作りができたからだと思います。皆様より一足先に観させていただいたのですが、緊迫感満載で、笑いも涙もある伏線だらけの作品になっております。袴田亮の表の顔も裏の顔も全部、さらけ出しました。どうぞ劇場で、お楽しみください」

● 稲垣優(プロデューサー)

Q.山下美月について

「これまで『アイドル』と『女優』という異なる二つのフィールドで活躍を続けてきた山下さんの姿を拝見して、『二面性をどう演じるか』が最も重要なポイントであるこの作品において、矢代つばさという役をどう演じるのかを観てみたい、という思いでオファーしました。撮影中は、こちらの期待をさらに超えるパフォーマンスを連日披露されており、今年乃木坂46を卒業される山下さんの新たな1ページにふさわしい、『映画女優』としての魅力溢れるお芝居を、是非スクリーンで体感していただけたらと思います」

Q.倉悠貴さんについて

「原作を読んだ時から森久保役には倉さんの顔が浮かび、『当て書きしたのでは?』と思えるほどのハマり役でした。ちょうど撮影中は映画『OUT』の公開直前でしたが、ヤンキーとはほぼ真逆の森久保を見事に演じられており、その演技の幅広さに大変驚かされました。同時に、現場で次にどんなお芝居をしてくるか分からない予測不能さも持ち合わせており、いつもワクワクしながら倉さんの演技に見入っていたのを思い出します」

Q.西垣匠さんについて

「これまでピュアな好青年を演じることの多かった西垣さんは、大らかなイメージの袴田にピッタリだと思いオファーしましたが、それだけではない新たな袴田の魅力を、西垣さんにお芝居で引き出していただいたのがとても大きな発見で、西垣さんだからこそ表現できる袴田亮が、そこにはありました。そして、詳しくはまだお伝えできませんが、映画のサスペンスパートを最初に担うのが袴田。西垣さんにはその緊張感も見事に表現していただきました。是非ご期待ください」

文/サンクレイオ翼