Lucy Craymer

[ウェリントン 1日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は1日公表した半期金融安定性報告で、同国の金融システムは依然として強固で、さまざまな厳しいシナリオに十分対応可能と指摘した。

世界的にインフレ率が低下しているものの、新たにインフレ圧力が生じたりインフレ圧力が持続することにより高金利が長期化し、家計、企業、金融システムが圧力を受け続けるリスクがなお存在するとした。

NZ中銀は4月に政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を6会合連続で15年ぶり高水準の5.5%に据え置いた。

報告は、市場は現在、先進国が年内に利下げを開始すると予想しているが、中銀は見通しの不確実性を強調していると指摘。

国内の住宅ローンの借り手はおおむね金利上昇を再び予想しており、支出を抑えたり、返済期限の延ばすなど厳しい状況の借り手もいる。雇用不安を抱える世帯もあると指摘した。