3月、山口県の下関市沖で転覆した外国船籍のタンカーは、約1カ月たっても撤去されず、漁業関係者などが不安を募らせています。

「安岡漁港から船で沖に10分ほど出たところに、ありました。

転覆したタンカー、船底を上に向けて、まさに事故当日と同じ状態で今も残っています。」

韓国船籍のケミカルタンカー「KEOYOUNGSUN」は3月20日、停泊中だった六連島沖で転覆しました。

乗組員11人のうち9人が死亡、1人は今も行方不明です。

タンカーは、刺激臭のあるアクリル酸を積んだまま、ほとんど位置を変えず赤い船底をさらしています。

これまでにアクリル酸や油の流出は確認されていません。 

〓県漁協 下関ひびき支店 梅野 晋也さん〓

「やはり怖い。正直に。もしも、仮に流出したら困るので。」

韓国の船の所有会社は、保険会社などと協議中ということで、門司海保は早期の撤去を働きかけるとしています。