「記録し後世に残すことも重要な大学の使命」長崎大学のコロナ記録集が完成

収束へと向かいつつある”新型コロナ”について、大学という組織の中で、それぞれの立場の人がどう対応し、何を感じたかをまとめた長崎大学の”記録集”が完成しました。

NBC

長崎大学 河野 茂 学長:
「今回のパンデミックが世界史に記録されることは間違いありません。そのような世界的な出来事に直面した大学として、その経過と対応を記録し、後世に残すことも重要な大学の使命です」

NBC

記録集は、教育機関として学生や教職員ら、250人以上の証言などをまとめた冊子と、大学病院の医師や看護師ら22人のインタビューなどから、コロナとの戦いを振り返る2つの冊子が編纂され、コロナの始まりから 2021年9月の第5波までの1年9か月間について、それぞれがどう感じていたかをまとめたものです。

NBC

コロナ初期に発生したコスタ・アトランチカ号での集団感染。
長崎大学のチームが中心となり、一人の死者もなく感染を抑えました。

新型コロナ対策担当の泉川公一 副学長は「非常に印象に残っている出来事」とした上で、そこでの経験が、その後に大きく活かされたと振り返りました。

NBC

泉川 公一 副学長:
「(コロナの診断における)唾液の有効性というのは、実はコスタ・アトランチカの乗組員の方の唾液を使って検証した。
長崎県において、ほとんど感染者がいらっしゃらなかった状況の中で、一気にこれだけの患者さんを、陽性者の方に対応したということについては、その後のこのコロナ診断であったり、治療の方法についても多くの知見が得られた」

NBC

記録集は非売品で、長崎県内の公立高校と主な公立図書館に送るほか、ことし7月にはインターネットで公開予定です。

地域の主要なニュース

地域のニュース一覧へ

関連ニュース

ニューストップへ