4月30日(現地時間29日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズがチーム施設で練習を行なった。

 6年連続でプレーオフへ出場しているシクサーズは、今年の「NBAプレーオフ2023」のファーストラウンドでブルックリン・ネッツに4戦全勝してスウィープ突破を飾っており、23日を最後に試合から遠ざかっている。

 そのシクサーズがカンファレンス・セミファイナルで対決するのは、アトランタ・ホークスを4勝2敗で下したボストン・セルティックス。両チームによるシリーズは、5月2日にセルティックスのホーム、TDガーデンで幕を開ける。

 シクサーズはファーストラウンドでタイリース・マクシーがシリーズ平均21.8得点5.0リバウンド1.8アシスト1.5スティール、トバイアス・ハリスが同20.3得点8.8リバウンド2.0アシスト、ジェームズ・ハーデンが同17.3得点5.5リバウンド8.8アシスト1.5スティールをマーク。

 だが大黒柱のジョエル・エンビードはシリーズ平均20.0得点11.3リバウンド4.0アシスト2.3ブロックこそ残すも、第3戦で右ヒザの外側側副靭帯を捻挫したため第4戦を欠場。

 30日の練習後、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は第1戦に向けたエンビードの出場ステータスについて“doubtful(疑わしい)”と口にしていた。

「進捗は何もない。確かに、ドクターたちは彼の状態を見ていた。今日の彼は何もしなかった」

「もし私が賭けをする男なら、少なくとも第1戦についてはおそらくdoubtful(疑わしい)と言うだろう。だが今後の経過を見ていくよ」

 シクサーズがカンファレンス・セミファイナルを突破し、次のラウンドまで勝ち進むためには、やはりエンビードの活躍が不可欠。レギュラーシーズンで平均33.1得点を残して2シーズン連続の得点王となった29歳のビッグマンが、このチームのベストプレーヤーなのは間違いない。

 だがリバースHCは「まだ何も。(今日の練習では)何もできなかった。我々としては、今日は(何かできると)期待を抱いていたんだがね」と語っていたことから、シリーズ初戦は欠場する可能性が十分ある。

 となると、シクサーズはネッツとの第4戦と同様に、ポール・リードをハーデン、マクシー、ハリス、PJ・タッカーとともに先発陣としてコートへ送り出すことになりそう。

 206センチ95キロのリードは、その試合で31分55秒プレーして10得点にオフェンシブ・リバウンド8本を含む計15リバウンド、さらに2アシスト1スティール1ブロックを残して勝利に貢献していた。

【動画】シクサーズがスウィープ突破を決めたネッツとのシリーズ第4戦ハイライト!