日本バドミントン協会は21日、パリ五輪代表12人を発表し、代表を引退した桃田賢斗(29)=NTT東日本=に代わる新エースとして期待される奈良岡功大(22)=同=はメダル獲得に向けた「時短」作戦を明かした。

 奈良岡は昨年の世界選手権で2位、世界ランキング5位と実績を残した。それでも、自然体を保つため「金メダル」という4文字は封印。「そんなに甘くない」と気を引き締めた。ワールドツアー年間11勝のギネス記録を持つ桃田でも五輪のメダルには届かなかった。

 「それくらい大変な舞台。でも、五輪で勝てばヒーローになる。男子シングルの思いを背負って、(代表の)西本拳太さんと一緒に頑張りたい」

 新エースは自分らしくを強調した。現在、取り組んでいるのは「時間を短くして勝つ」。決勝進出を見据えた”時短”作戦で消耗を抑える。「スマッシュは自信がないけど意外と決まる」とにやり。桃田でも届かなかった男子シングルス初の金獲得へ―。新エースは着々と準備を進める。

 その他の代表選手は以下の通り

 ▽女子シングルス 山口茜(再春館製薬所)、大堀彩(トナミ運輸)

 ▽男子シングルス 西本拳太(ジェイテクト)

 ▽混合ダブルス 渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)

▽女子ダブルス 志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)、永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)

▽男子ダブルス 保木卓朗、小林優吾組(トナミ運輸)