絶好のゴルフシーズンに突入! 満員のゴルフ場も多く、ホールによっては数組が待っているような状況になる時も。そんな時は皆さんはどこで待つようにしているでしょうか? また、前の組のプレーヤーに声をかけるゴルファーもいらっしゃいますが、マナーとしてはどうなのでしょうか? JLPGAティーチングプロの岡本恵氏が解説します。

視界に入らない場所で待つようにしよう

 絶好のゴルフシーズンとなりました。混んでいる日には次のホールのティーイングエリアに行っても、前の組がまだティーショットを打っていないようなケースが少なくありません。そんな時は前の組の近くまで行ってよいものでしょうか? それとも離れて待つべきでしょうか? JLPGAティーチングプロの岡本恵氏が解説します。

待ち時間は同伴プレーヤーの方々とコミュニケーションをとる時間と前向きにとらえましょう
待ち時間は同伴プレーヤーの方々とコミュニケーションをとる時間と前向きにとらえましょう

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 次のホールに行ったところ、まだ前の組が待っていたりショットを打っている時は、できれば前の組のプレーヤーの視界に入らない場所にカートを停めて、カートに乗ったままで待っているのが一番いいです。後ろの組が近くまで来るとプレーヤーは気になってしまうからです。視界に入らない場所がない場合は、最低でもカート3〜4台分の距離をとったところに停めて乗ったまま待機するなど、前の組のプレーヤーの気が散らないように配慮するのがマナーです。

 一番してはいけないことは、前の組と同じティーイングエリアの中に入ることです。ショットを打つプレーヤーの視界に入り邪魔になる可能性がありますし、そもそも狭いティーイングエリアに別の組の方が入ることはマナー違反です。

 ティーイングエリアがバックティー、レギュラーティーなど何箇所かある場合が多く、離れている別のティーイングエリアであれば待機していてもいいと思う方もいるかもしれません。ただ、近くに別のプレーヤーがいるのはやはり気になるもの。離れた場所に停めたカートで待機するようにしてください。

 カートで待機している間は同じ組の方と会話を楽しんだり、お菓子を食べたり、リラックスする時間として活用するのが一番いいと思います。おしゃべり好きな友人同士はもちろん、商談を兼ねてゴルフをする場合は良い時間になると前向きにとらえてほしいですね。

 ただ、話が盛り上がりすぎると声が大きくなりがち。たとえ視界に入っていなくても前の組のプレーヤーにうるさいと思われてしまうことはよくあることなので、前の組への配慮だけは忘れないようにしましょう。

後ろの組のプレーヤーが馴れ馴れしく話しかけてきたら?

ツアー参戦経験もあるJLPGAティーチングプロの岡本恵氏
ツアー参戦経験もあるJLPGAティーチングプロの岡本恵氏

 後ろの組のプレーヤーが離れた場所で待機してくれずに、近くまで来てしまい気になってしまう場合にはどのように対応したらいいでしょうか? 私自身の経験でも、コース内でラウンドレッスンをしている時など、後ろの組の方々が好奇心で近くまで見に来てしまう場合が少なくありません。ランチの後などはお酒が入っている方もいるので、馴れ馴れしく話しかけてくる方も少なくないです。

 気になる方は「申し訳ないのですがプレーに集中したいので、離れていてもらってもいいですか」と丁寧にお願いすることをおすすめします。知らない方と必要以上にコミュニケーションをとる必要はありませんので、毅然と対応していただくのがいいと思います。ほとんどの方は悪気はないと思いますので、お願いをすればその後は話しかけてきたりすることはないと思います。

 いずれにしても、エチケットとマナーの観点から前の組との距離は空けるようしましょう。

e!Golf編集部