2日のドル・円は、東京市場では139円05銭まで買われた後、138円61銭まで反落。欧米市場では138円74銭から140円07銭まで反発し、139円97銭で取引終了。本日5日のドル・円は主に140円を挟んだ水準で推移か。米国金利の先高観は後退していないため、ドルは下げ渋る可能性がある。



先週までに発表されたインフレ、雇用に関する経済指標はおおむね市場予想と一致、または上回っているため、6月13-14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で政策金利を据え置くことが妥当であるとは言い切れない状況となった。米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、「高水準にあるインフレは緩慢なペースで低下しているものの、連邦準備制度理事会(FRB)は先週、次回会合で利上げを決定するべきでない」との見方を伝えているが、今週発表される米国の主要経済指標が市場予想を上回った場合、6月利上げの可能性は再び高まりそうだ。



5月雇用統計については、平均時給の上昇率が鈍化してるものの、前年比4%超の状態が続いているため、平均時給の動向を引き続き観察する必要がありそうだ。