29日の東京市場でドル・円は大幅安。日銀当局者の緩和修正に前向きな見解で円買い優勢となり、150円66銭から正午前に150円を割り込んだ。午後は下げ渋る場面もあったが、夕方にかけて欧州勢による円買いが再開。ドルは149円62銭まで値を切り下げた。

・ユーロ・円は163円30銭から162円05銭まで下落。

・ユーロ・ドルは1.0826ドルから1.0841ドルまで値を上げた。

・日経平均株価:始値38,935.53円、高値39,250.12円、安値38,876.81円、終値39,166.19円(前日比41.84円安)

・17時時点:ドル円149円70-80銭、ユーロ・円162円20-30銭

【要人発言】

・高田日銀審議委員

「非常に強い金融緩和からもう少し1段ギアを下げてもいいのではないか」

「3月の決定会合、どういう判断をするかその場になって考えたい」

「機動的な対応は常に考えなければいけない」

「出口戦略、どんどん利上げすることではない」

「2%の物価目標実現、ようやく見通せる状況になってきた」

「出口を含め機動的かつ柔軟な対応に向けた検討も必要」

「YCC運用見直し後も、緩和的な金融環境は継続している」

「賃金・物価が上がらないノルム、ようやく転換する局面を迎えている」

「財務の健全性に留意しつつ適切な政策運営に努める必要」

【経済指標】

・日・1月鉱工業生産速報値:前月比-7.5%(予想:-6.8%、12月:+1.4%)

・豪・1月小売売上高:前月比+1.1%(予想:+1.5%、12月:-2.7%)

・スイス・10-12月期GDP:前年比+0.6%(予想:+0.6%、7-9月期:+0.4%←+0.3%)