ニーズウェル<3992>は11日、2023年9月期第2四半期(22年10月-23年3月)連結決算を発表した。売上高が41.80億円、営業利益が5.93億円、経常利益が6.06億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が4.05億円となった。同社は2023年9月期第1四半期より四半期連結財務諸表を作成しており、前期の単体数値と比較した場合、売上高増減率34.6%、営業利益増減率45.5%、経常利益増減率40.7%、親会社株主に帰属する当期純利益増減率36.2%(前期の当期純利益と比較)となる。



サービスラインの状況としては、「業務系システム開発」は生損保のDX化や医療向けの案件が伸びた他、ニアショア拠点を活用したマイグレーション案件や新たに連結に加わった子会社の売上高を加え、順調に拡大した。「基盤構築」は社会インフラ向けのセキュリティ関連で一括請負案件が増加し、売上を伸ばした。「コネクテッド開発」は医療向けの案件で安定して開発を継続した。「ソリューション」は、独自のソリューションやサービスの提供により他社との差別化に注力し、好調に受注を拡大した。特に、SAP Concur(R)が提供する経費精算・経費管理クラウドConcur Expense、請求書管理クラウドConcur Invoice等の導入サービスにおいては、テレワークの広がりや電子帳簿保存法の改正、インボイス制度の施行が追い風となる中、同社独自のソリューションとして提供しているInvoice PAシリーズ等が好評で、多くの受注を獲得している。また、RPAツールWinActor(R)のライセンス販売や導入案件が順調に増加した。同社の自社ソリューションであるWork AIサービスにおいては、さまざまな業種や業務に対応したAIモデルを短期間で構築する「Prophetter」シリーズ、AIチャットボットでドキュメント検索を行うChat Documentの引合いが増加している。また、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を用いて視覚的な操作でプログラム開発が可能なローコード開発のプラットフォーム「WebPerformer(R)」、「WebPerformer-NX」のライセンス販売を開始した。「WebPerformer」を活用して生産性・競争力の強化を図り、事業成長・収益力の向上を目指すとしている。



2023年9月期通期の連結業績予想については、売上高が90.59億円、営業利益が10.04億円、経常利益が10.19億円、親会社株主に帰属する当期純利益が6.79億円とする3月15日に上方修正した業績予想を据え置いている。