■株主還元策



ケアネット<2150>は株主への利益還元を重要政策の1つと認識しており、適時配当を実施している。配当については各期の経営成績と事業への投資に備えるための内部留保の充実とのバランスや、配当利回りを勘案しながら安定配当を基本に決定する方針である。2023年12月期は1株当たり12.0円(配当性向35.4%)の配当を決定しており、配当性向・配当利回りともに前期に比して大幅な改善が見られた。2024年12月期も12.0円の配当を予定しており、収益成長による企業価値の向上と配当金の継続により株主に報いる方針を明確に示している。また、株主優待制度として、権利付与基準を満たす株主に対して「CareNeTVプレミアム」の無料視聴権を進呈している。同社は中期経営計画による成長方針を明確に打ち出し、安定配当を継続していることから、中長期的な株価向上に対する蓋然性は高いと弊社では見ている。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)