◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555 yd(パー72)

ディフェンディング王者のジョン・ラーム(スペイン)が9日(火)、公式会見でLIVゴルフ移籍後の心境を語った。

ラームは昨年12月にLIVゴルフ参戦を電撃発表。PGAツアー(米ツアー)競技は今年初となる。自宅に近いTPCスコッツデール開催の2月「WMフェニックスオープン」や、2017年に米ツアー初優勝を飾った1月「ファーマーズインシュランスオープン」などに出場できなかったことについて「好きな会場でプレーできないのは楽ではなかった。フェニックスの近くを何度もドライブして、スタンドを見て、自分がそこにいないことを思い知るのはつらかった」と話した。

「今でもPGAツアーは大好きだし、また戦えることを願っている」。この日は練習場で、一時は“反LIV”の急先鋒だったロリー・マキロイ(北アイルランド)と言葉や握手を交わし、久々のトーナメント会場での再会を噛みしめた。

少しの後悔をにおわせたが、元世界ランキング1位の誇りは健在だ。「確かにフィールドは小さくなったが、それでも(LIVは)世界のトップと競うことは変わらない。PGAツアーで勝つのと同じレベルでプレーしなければいけない」と腕は少しもなまっていない。

今年はLIVゴルフからマスターズ覇者のフィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソンやブライソン・デシャンボーらも顔を揃える。再びトッププレーヤーが一つの会場に集い、マスターズのタイトルを競い合う。(ジョージア州オーガスタ/谷口愛純)