昨年発売されたギアの中から最強のアイテムを選出する『キャンプ大賞2024』が、3月中旬に都内のキャンプ場で開催されました。アウトドア業界で活躍する専門家を審査員として招き、厳正な審査を実施。今回は「ソロ・デュオテント部門」の結果を発表します。ソロ・デュオテント オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、果たしてどのギアだったのでしょうか。審査当日の様子とともにお届けします!

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9つの年間最優秀賞が決まる『キャンプ大賞2024』

『ハピキャンPresents キャンプ大賞』は、昨年発売されたギアの中から、1年を象徴する優れたアイテムを決める業界最大規模のアワード。

第2回を迎えた今年は、「ファミリーテント部門」「ソロ・デュオテント部門」など9つの部門から最優秀賞(オブ・ザ・イヤー)、優秀賞が選出されます。

各部門にノミネートされるギアは、実行委員によるノミネート審査会にて決定。膨大なリストの中から、粒ぞろいのギアたちが名を連ねました。

優れた審美眼を持つスペシャリストが審査!

『キャンプ大賞2024』審査員

  • 青木達也(アウトドアライフプランナー)
  • 石角直樹(viblantオーナー)
  • 猪野正哉(焚き火マイスター)
  • 大西真裕(ハピキャン編集長)
  • 風森美絵(外ごはんスタイリスト)
  • こいしゆうか(キャンプコーディネーター)
  • 佐久間亮介(キャンプコーディネーター)
  • 近澤一雅(アウトドアスタイリスト)
  • 野毛陽平(sotosotodays店舗責任者)
  • FUKU(キャンプYouTuber)

※敬称略、五十音順

『キャンプ大賞』の本審査は、2024年3月13日(水)に都内のキャンプ場で開催。業界のスペシャリストたちによる本気の審査が行われました。

「ソロ・デュオテント部門」にノミネートされたアイテムをチェックする審査員の目は真剣そのもの。デザインや素材感、パーツのひとつひとつに至るまで、くまなく確認していきます。

審査は下記の項目をそれぞれ10点満点で採点。合計得点がもっとも高かったアイテムが最優秀賞(オブ・ザ・イヤー)、次点が優秀賞となります。

「企画性」
:特筆すべき「アイデア」や「ギミック」、新規性のある「こだわり」のいずれか、または複数が盛り込まれているかどうか。

「デザイン性」
:競合と差別化された特筆すべき「デザイン」および「設計」をまとっているプロダクトであるかどうか。

「機能性」
:競合と差別化された特筆すべき「性能」および「実用的な機構」を備えたプロダクトであるかどうか。

「コスパ」
:価格設定が「市場やターゲットに対して適切か」。その価格に見合った「実用性および耐久性」を備えたプロダクトであるかどうか。

「市場浸透性」
:収益性、生産性、販売チャネルなどの観点から、今後も継続的にマーケットの中で存在感を示し続けられるプロダクトであるかどうか。

それでは、「ソロ・デュオテント部門」の審査結果を見ていきましょう!

ソロ・デュオテント オブ・ザ・イヤー
NEMO『タニ オズモ』

ソロ・デュオテント オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、NEMO『タニ オズモ』でした!

すべての項目において高い評価を得た『タニ オズモ』ですが、機能性については他の追随を許さない圧倒的な点数を獲得。日本の山岳シーンを想定した本製品が、堂々たる姿で最優秀賞を手にしました。

製品の特長

日本の登山者のニーズに合わせて作られたNEMOの軽量テント『タニ』がアップデートされたフラッグシップモデル。広々とした居住空間はそのままに、濡れても生地が伸びず、たるみが起きにくいよう改良されている。また、寒冷な日本の山岳環境に合わせて、インナーテントに風を通しにくい生地を採用。環境への取り組みとして100%リサイクル糸から織られたファブリック(OSMO™)を使っている点も好印象。

その他のコメント

  • 細かな金具とか凝っているし、縫製がきれいなのも良い(石角)
  • 通気性の向上を意図したギミックが多くて、実際に使うときに重宝しそう(佐久間)

ソロ・デュオテント部門:優秀賞
DOD『イエテント』

ソロ・デュオテント部門の優秀賞を獲得したのは、DOD『イエテント』です!

DODらしさが随所に見られる本製品は、企画性・コスパ・市場浸透性で高評価。居住空間の広さやデザイン面を称賛するコメントも相次ぎました。

製品の特長

ロッジ型としては珍しい、2ルームスタイルのテント。パッと見ではクラシックなフォルムだが、リビングスペースと寝室が分離していて過ごしやすい。キャノピーを跳ね上げた「エンガワモード」を楽しむこともできる。2人用ながら、オプションのフロアシートを利用すれば5〜6人でのキャンプにも対応可能。デザイン性と快適性を兼ね備え、価格は5万円以下とコストパフォーマンスも抜群。

その他のコメント

  • ソロ・デュオテントとは思えない広さなのに安い(FUKU)
  • サブテントとして持っておくのも良さそう(猪野)

ソロ・デュオテント部門:ノミネート優秀品【1】
ZEROGRAM『El Chalten ZEROBONE v2』

ここからは、惜しくも受賞を逃した「ノミネート優秀品」を紹介していきます。

まず登場するのはZEROGRAMの『El Chalten(エルチャルテン) ZEROBONE v2』です。各項目においてバランス良く点数を獲得した本製品は、稜線や悪天候下でも安心して使えるハイカー向けテント。インナーの素材やポールの構造など、独自の魅力を持つ逸品です。

製品の特長

ハイカーのための軽量ダブルウォールテント。夜間の視認性を高める蓄光パーツを追加し、ポールを傷つきにくい仕様に変更するなど、前作からさらなるグレードアップを実現。Chaltenシリーズ独自の吊り下げ構造により、わずか3分で設営が完了するのが最大の特徴。また、結露を防ぐインナーテント内部のモノフィラメント素材や、悪天候にも耐えうる安定性を備え、オールシーズン頼りになるテントに仕上がっている。

その他のコメント

  • ハブポールで設営がカンタンなのが良い(青木)
  • ツーリングや徒歩などスタイルが合えばとても重宝しそう(FUKU)

ソロ・デュオテント部門:ノミネート優秀品【2】
ミニマルワークス『グアバ3』

続いてご紹介するのは、ミニマルワークスの『グアバ3』です。発色の良いオレンジが目を引く本製品は、デザイン面に関するコメントを多数獲得。耐風性に優れた構造も審査員を唸らせました。

製品の特長

強風にも屈しない、卓越した耐風性に定評のある自立式ダブルウォールテント。ダブルクロスポールとサイドポールのフレームワークにより風が吹いても揺れにくく、安心感のある空間を提供する。旧作『グアバ3P』からインナーテントサイズとデザインをリニューアルし、見た目と快適性が向上。インナーテントには頑丈なソリッド2層生地を使用し、メッシュ窓を5カ所に配置。風通しがよく、カンガルースタイルにも適している。

その他のコメント

  • デザイン・蓄光パーツ・止水ファスナーなど、現代キャンパーのニーズが詰まっている(佐久間)
  • 目立つカラーリングだから、フェスに持っていくのもアリかも(こいし)

ソロ・デュオテント部門:ノミネート優秀品【3】
テンマクデザイン『プリン』

テンマクデザインの『プリン』もノミネート優秀品としてインパクトを残しました。レトロな雰囲気漂う本製品は、デザイン性で多くのポイントを獲得。素材の使い分けやアレンジの多彩さなど、「さすがテンマク!」と言いたくなるアイテムです。

製品の特長

スピーディーに設営できる吊り下げ式ロッジ型テント。フィールドで際立つツートンカラーにヨーロピアン調の格子窓を設けたレトロなデザインは、おしゃれ志向のキャンパーに人気。キャノピーで日陰スペースを作ったり、連結させてグループで使ったりすることも可能。TC素材やメッシュ窓を取り入れており、幅広いユーザーにオールシーズン快適なキャンプを提供する。

その他のコメント

  • 懐かしいつくりと、素材やキャノピーが良い(FUKU)
  • ソロ・デュオ部門の中で唯一のTC素材なので、ほっこりキャンプができる(こいし)

ソロ・デュオテント部門:ノミネート優秀品【4】
neGla『MAEHIROドーム』

ソロ・デュオテント部門の最後に登場するのは、neGlaの『MAEHIROドーム』です。キャンプツーリングを想定した本製品は、コスパで圧倒的な評価を獲得。自身の魅力をそのまま製品名に採用している点には、清々しさすら感じます。

製品の特長

テントでゆったりと過ごしたいバイカーの願いを叶えたソロテント。前室サイズはW220×D130×H143cmと広く、テーブルとチェアを設置できるのが特徴。出入口を3方向に備え、キャノピーを跳ね上げるとリビングスペースの拡張も可能。軽量かつ強度のあるアルミ合金製フレームや、耐水圧3000mmのリップストップナイロン20Dを採用したフライ生地など、急な天候の変化にも対応する。

その他のコメント

  • こじんまりしているが、前室の居住性高く快適そう(FUKU)
  • 機能と価格のバランスが良い(青木)

隙のない最強テントが審査員を魅了!次回は焚き火台部門のNo.1を発表

ソロ・デュオテント オブ・ザ・イヤーの栄冠を手にしたのは、NEMO『タニ オズモ』でした!機能性・デザイン・コンセプトのどれをとっても隙のない完成度が、全審査員を唸らせる結果となりました。

とはいえ、最優秀賞を逃した製品たちも、個性を持った素晴らしいプロダクトであることに変わりはありません。デザインやコンセプトなど、刺さるポイントがそれぞれあったはずです。

各製品のディテールを改めてチェックして、ぜひご自身のテント選びの参考にしてくださいね。

次回は「焚き火台部門」の審査結果をお届け。メーカーの趣向を凝らしたアイテムが次々登場するので、楽しみにお待ちください!