被災した七尾市和倉温泉の飲食店経営者らが月内に、和倉温泉お祭り会館前の駐車場で「屋台村」を始める。復旧に携わる事業者の飲食場所を確保しながら、休業が続く商店の再建も支える。8月末まで自慢の「和倉グルメ」を販売し、復興の足掛かりにする。

 計画ではテントもしくはコンテナを複数並べ、夕方から飲食を提供する。和倉では断水が解消しても営業再開にめどが立たない店も多い。一部の旅館に宿泊中の復旧業者が飲食する場所の確保も課題となっており、屋台村が企画された。

 商店連盟は10店以上を目指して参加を呼び掛けており、3月26日に仮営業を始めたレストラン「ブロッサム」の料理長黒川恭平さん(36)は「なりわいを守りながら、住民や支援に訪れる人が集まるにぎわいの場所をつくりたい」と話した。
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