メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1第5戦マイアミGPのFP1を2番手と好発進したものの、FP2ではトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から0.928秒遅れの7番手に沈み、ショックを受けているようだ。

 ハミルトンはマシンの良いバランスを見つけるのに苦労していたと1日を振り返り、この日のパフォーマンスの”コントラスト”を受け止めるのが難しかったと語った。

「僕たちは特に速いわけではないし、苦労しているんだ」

「FP1は良い感じだったけど、FP2に入って本当のペースが見えてきて、ガッカリしたんだ。でも、このまま作業を続けて、マシンを良い状態に持っていくためにセットアップを変更できるかどうかを確認するつもりだ」

 オーストラリアGPでは、レッドブルに戦いを挑めるほどの速さを見せていたメルセデス。その状況は明るいものに見えたが、それは幻だったようだ。

 メルセデスは冬の間にポーパシングを直す措置を行なったが、ハミルトンは今季マシン『W14』のパフォーマンスについて、2022年とそれほど変わらないという印象を持っているようだ。

「メルボルン(オーストラリアGP)では昼と夜ほどの差があって、ドライブしていてとても気持ちよかった」

「バクーはここより良い感じだった。暑さのせいなのか、今のバランスのせいなのか……」

「僕は楽観的であり続けたいし、マシンをより良い状態に持っていくことで、数歩上のステージに行けるのではないかと期待している」

「でも激しいバウンドがあった点を除けば、概ね同じクルマでレースをしているように感じるんだ。それが難しいところなんだ」

 ハミルトンは現在のペースが、メジャーアップデートが予定されている次戦エミリア・ロマーニャGPに向けて、チームがいかに「必死」なのかを裏付けているとも語った。

「僕はポジティブでいようと思っているし、できる限りハードに働いているんだ。ただ、どうしてもアップグレードが必要なのは確かなんだ」

「あと1戦、気を引き締めて臨むしかない。次のレースで新しい道を歩みたいと願っている」