F1オーストラリアGPの予選で、RBの角田裕毅はメルセデスのルイス・ハミルトンやアストンマーティンの2台を凌駕する、8番手タイムを記録した。この結果について角田は、「あとはレースに向けて全てをまとめるだけ」だと語った。

 角田はオーストラリアGPの予選Q1を8番手で通過すると、Q2では9番手。このQ2のタイムは、メルセデスの2台よりも速いモノで、これによってハミルトンはQ3進出を逃す形となった。

 続くQ3では、最終盤のアタックで1分16秒788を記録。ポールポジションを獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンからの遅れは0.873秒と僅差。しかも今度はアストンマーティンの2台を凌駕してみせた。

 これで角田は、開幕戦バーレーンGPは11番手、第2戦サウジアラビアGPは9番手、そして今回のオーストラリアでは8番手と、今季ここまでは安定して10番手付近のスターティンググリッドを確保していることになる。

「良い予選結果でした。今週、僕らは非常に安定したクルマを手にできているので、常にトップ10に入ることができていると思います」

 そう角田は予選後に語った。

「これは、間違いなくチームのおかげです。チームは素晴らしい準備をしてくれました」

「快適なマシンを作り上げてくれましたし、とても良い感じだと思います」

 今季予選では安定したパフォーマンスを残している角田。しかし2戦連続でその速さを決勝レースの結果に繋げられていない。角田は決勝に向け、自分たちのことに集中すると意気込んだ。

「これまでの2レースでも、マシンのパフォーマンスを発揮してきたと思います。安定して、10番手付近を走ることができていますからね」

「これをやり続けるだけです。そしてレースでは、全てをまとめ上げなければいけません。僕らはここ数レース、かなりフラストレーションが溜まるレースをしています。だから僕らは自分たちのことに集中し、ミスのないようにしなければいけません」

 角田はここまでの3戦全ての予選で、チームメイトのダニエル・リカルドを上回る結果を残している。このことは来季のレッドブル昇格を目指す上で非常に重要なのではないか? そう尋ねると、角田は次のように語った。

「わかりませんが、レッドブルがそれを考えてくれることを期待したいと思います」

 そう角田は語った。

「同時に、他のチームにもパフォーマンスを見せられるようにしたいと思います。僕はドライバーとしての自分の価値を高めて、力強く戦えるようにしたいです」

「レッドブル内部で何が起きているのかわかりません。でも彼らが(候補として)真剣に検討してくれるといいですね」