【MotoGP】驚異の新人アコスタ、KTM本家のジャック・ミラーも舌を巻くライディング「僕もあんなふうに乗りたいね」
2024年シーズンに最高峰クラスへ昇格してきたアコスタは、開幕戦から力強い走りを披露。そして第2戦ポルトガルGPでは7番グリッドから3位表彰台を獲得し、最高峰クラスでは史上3番目に若い表彰台フィニッシャーとなった。
弱冠19歳のこの若手ライダーは、KTMのファクトリーチームに所属するジャック・ミラーとブラッド・ビンダーを上回る結果を、わずか2戦目で記録。この点も見逃せないだろう。
ミラーはアコスタに5周目にオーバーテイクされたが、そのライディングに注目。新人から学べることは多いと考えている。
「彼は実際にはバイクに乗っているんじゃない。バイクからほとんど降りているようだ」
ミラーはそう冗談めかして語った。
「ほとんどの部位が地面につきそうなんだ。頭だって地面に擦りそうなほどさ」
「あのスタイルは印象的だ。特に後ろから見るとね。僕もああやって乗りたいと思うよ。僕はちょっとスタイリッシュじゃないかもね」
「彼は上手くライディングしていて、バイクを思うままに乗れている。それはポジティブなことだろう」
「僕らはこの12ヵ月間でKTMのバイクを信じられないほど改善してきていて、彼はそこから最大限アドバンテージを引き出している」
「今、僕たちは彼をターゲットとして活用して、彼のやっていることを理解し、彼から学ぼうとする必要があるんだ。僕は29歳だけど、毎回のレースで今も学んでいるんだ」
若手ライダーがMotoGPに新しいライディングスタイルを持ち込んでいるのかと尋ねると、ミラーは「100%そうだ」と答えた。
「(ホルヘ)マルティンと彼を見ればいい。彼らはほとんど路面に触れそうな感じで乗っている」
「2016年の僕のスタイルを振り返って、今と比較してみれば、僕のライディングスタイルもかなり変わっている」
「でも当然ながら十分じゃない。僕は取り組みを続けていく必要がある。もっとピラティスをやってみるよ」
またミラーは、ポルトガルGPではアコスタに対しては太刀打ちできなかったとも語った。
「(アコスタに対抗する)チャンスは本当に無かった」とミラーは言う。
「僕とブラッドはブレーキングゾーンでかなり接近していた。でも僕は、縁石にはみ出してしまった。そしてペドロに対しては、スペースをオープンにしておいた」
「ペドロのライディングは素晴らしかったよ。ブラッドを追い抜いていくと、彼はさらに加速していった」
「ブラッドと僕は彼を追いかけたけど、どうすることもできなかった。彼は調子が良さそうだったよ」