「エコロ」の冠名で知られる原村正紀オーナーが、ニュージーランドトロフィー(3歳牡牝・GII・芝1600m)のエコロブルーム(牡3、美浦・加藤征弘厩舎)で重賞初制覇を狙う。

 原村オーナーは17年に馬主デビュー。近年はセレクトセールやセレクションセールで続々と高額馬を落札し、にわかに存在感が増している。昨年の京都ジャンプSではエコロデュエルで悲願の重賞初制覇。しかしながら平地重賞では延べ8頭が走り、2回ある2着が最高着順。惜しくも勝利に手が届いていない。

 ニュージーランドTにはエコロブルームで挑む。父ダイワメジャー、母シュガーショック、母の父Candy Rideの血統。21年のきさらぎ賞を制したラーゴムの半弟となる血統馬で、一昨年のセレクトセール1歳では8400万円(税抜)の高値が付いた。ここまで3戦1勝。前走のシンザン記念はノーブルメジャーの末脚に屈して2着だったが、差し有利の展開の中、前々から踏ん張って力を示した。ここはNHKマイルCへの前哨戦。少なくとも優先出走権のある3着以内、願わくはきっちりと勝ちたい一戦となる。

 原村オーナーは来週の皐月賞にエコロヴァルツが参戦予定。その前にここで初タイトルを獲得し、来たる大舞台に弾みを付けたい。