今年もビッグレッドのゴールドシップ産駒が主役となるか。2連勝中のコガネノソラ(牝3、美浦・菊沢隆徳厩舎)がフローラステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。

 コガネノソラは父ゴールドシップ、母マイネヒメル、母の父ロージズインメイの血統。母はJRAで4勝。叔母のウインマリリンは22年の香港ヴァーズなど重賞を4勝。叔父のウインマーレライは14年のラジオNIKKEI賞、同じく3歳で姪のコラソンビートは昨年の京王杯2歳Sを制している。

 ここまで5戦2勝。デビューからの3戦は3着、2着、4着と惜敗を続けたが、4戦目の未勝利(東京芝1800m)で初勝利を挙げた。その後は休養へ。約半年ぶりの実戦となった前走の1勝クラス(中山芝1800m)を中団から差し切って、堂々の2連勝となった。ゴールドシップ産駒らしく、切れるというよりは渋太く脚を使えるタイプ。ここ2戦が稍重だったように、他馬が苦にするなら道悪になった方が良さそうだ。

 ビッグレッドファームの生産馬はフローラSに強く、これまで9頭が参戦して[1-1-3-4]の勝率11%、複勝率56%。とりわけ昨年覇者のゴールデンハインドはコガネノソラと同じゴールドシップ産駒でもあった。トレンドに乗っての戴冠を期待したい。