最近大きな話題となっているニュースから、今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースまで、池上彰が基礎からわかりやすく解説する『池上彰のニュースそうだったのか!!』。

2014年4月の放送開始から、本日4月6日(土)の放送で10年目に突入する。

池上は「いつの間にか10年経ったのかという感じ」と実感はないそうで、「ここまですごく短いような気がして、10年も続いてきたのかと驚きですね」と語る。

その背景には、「私もスタッフも毎回何をやろうかということに一生懸命だったので、そんなに時が経っていることに気が付かなかったのかなと思います」と明かし、番組にひたむきに向き合ってきたことが伝わる。

池上のその姿勢はコロナ禍でも見せ、これまでのように放送ができない状況下でも「常に、いろんなニュースが動いてるから、やっぱりリアルタイムで(視聴者に)伝えようと生放送でお届けした」という当時を印象深く振り返る。

コロナ禍での経験を経た池上は、今後について「私もできればもっと海外に行って取材をしてそれを伝えたいですし、日本の皆さんにも内向きにならないで世界に視野を広げてほしいなと思っています。世界がどうなっているかということを、多くの方にわかりやすく解説していきたいなと思っています」と力強く語った。

◆本当に便利?昔と今を徹底比較

そんな記念すべき今回の放送は、「昔と比べて今は便利に?何か失った?」がテーマ。

インターネットが普及し、AIも出てきた今、身の回りのことやお金のこと、社会問題まで、本当に進化して便利になったのか? それとも新たな問題が起きているのか?

昔と今を比較しながら、技術の進化のいいところ、要注意なところを、池上が徹底解説していく。

ゲストの三田寛子は、最近財布を忘れたことがあったそうだが、「スマホがあれば、丸一日不便なく過ごせました」と明かす。

続く大友花恋も、引っ越しの際にさまざまな手続きをスマホで行うことができて便利だったという。

一方、浮所飛貴(美 少年)は「ドラマなどの台本をタブレットで見る人が多くなったけど、僕はまだ紙ベースのほうが好きで、めくって書き込めたりするほうがいいですね」と従来の方法がいいこともあると語る。

身近なことでも進化の良し悪しを感じるなか、「電車に乗るとき」「車に乗るとき」「買い物」「出前や配達」など日々の生活で昔と今ではどう変わってきたのか、驚きの進化を紹介するとともに、便利なこと&失ったことに迫っていく。

◆劇的に変化する“お金”の状況

昔と今では大きく変わってきた“お金”に関しても切り込む。

かつてATMで振り込みができなかった時代は、銀行の窓口で手続きをし、時間も労力もかかっていたが、現在はATMはもちろん、パソコンやスマホから24時間いつでも可能に。

便利になった一方で、この場合はどういう流れでお金が動いているのか? 池上が意外な実態を明かす。

さらに、最近では政府がキャッシュレス化を進めているが、一方で今年7月に新紙幣を発行するのはなぜなのかにも迫る。

その理由を池上から問われた浮所は「ズバリ、心機一転!」と珍解答をして、爆笑が起きる場面も。

また、お金の貯め方も変化しており、かつては貯金が主流だったが、今は投資の時代と言われている。

その背景には、かつては投資をしなくてもお金を増やせた状況や驚きの制度があったことが判明。それと比較した現在の状況を紹介するほか、現在政府が投資を進める理由や、株式投資の今と昔も詳しく解説する。

さらに、近年急増する投資詐欺の衝撃手口も紹介。

ほかにも、AIやデジタルの進化とともに変化する社会問題や犯罪などの対策の今と昔も紹介していく。

時代とともにどのような変化を遂げ、そこから見えてくるメリットや新たに生まれる問題点は、まさに我々の生活に関わることばかりだ。