ラ・リーガ第29節が15日に行われ、レアル・ソシエダとカディスが対戦した。


 チャンピオンズリーグ(CL)ではパリ・サンジェルマンに2戦合計1ー4で敗れ、ベスト16敗退に終わったレアル・ソシエダ。準決勝で敗れたコパ・デル・レイに続いて、“欧州最高峰の戦い”からも姿を消すことが決まり、今季残るコンペティションはラ・リーガのみとなった。現在の順位はは11勝10分7敗の勝ち点「43」で6位。来季のCL出場圏内にあたる4位のアトレティコ・マドリードとは勝ち点が「12」離れており、まずはその差を縮めていくことに注力することとなる。


 ラ・リーガにおける連勝を目指す中、今節は3勝13分12敗で降格圏の18位に沈むカディスを本拠地『レアレ・アレーナ』に迎える。レアル・ソシエダに所属している久保建英はスターティングメンバーに名を連ねた。


 試合は立ち上がりからレアル・ソシエダがボールを握って攻め込む展開となり、6分にシェラルド・ベッカー、13分にブライス・メンデスとゴールに迫るシーンを作ったが、得点には至らない。


 続く28分にはピッチ中央付近からのロングフィード1本で背後のスペースへ抜け出したミケル・オヤルサバルがボックス右から左足を振り抜くも、ここはGKコナン・レデスマに阻まれる。だが、このプレーで右コーナーキックを獲得すると、久保がカディス守備陣の隙を突き、クイックリスタートでショートパス。ボックス右で反応したオヤルサバルが軸裏で逸らすと、最後はメリーノがダイレクトで押し込んだ。


 前半終了間際の41分にはカディス陣内でパスが乱れると、狙っていたオヤルサバルがGKと1対1のチャンスを迎えたが、ループシュートを決め切ることはできない。直後の43分には久保の蹴った右コーナーキックからロビン・ル・ノルマンがヘディングシュートを狙ったが、ここは枠を外れた。


 前半はこのままレアル・ソシエダの1点リードで折り返すと、後半に入っても試合の様相は変わらず、ホームチームが主導権を握る。59分にはコーナーキックのクリアボールを拾ったマルティン・スビメンディがボックス手前から浮き球のボールを送ると、中央で待っていたメリーノが頭で合わせたが、ここもGKレデスマが立ちはだかった。


 対するカディスは60分、ペナルティエリア手前中央の位置からロベルト・ナバーロが強烈なミドルシュートを放つ。無回転のシュートは枠を捉えたが、ここはGKアレックス・レミロがゴールを死守。カディスに勢いを与えない。


 後半も半ばに差し掛かった66分には、久保に代わってアルセン・ザハリャンを投入。するとこの交代から2分後、ザハリャンが大仕事をやってのける。アマリ・トラオレ、ベッカーと繋いで右ニアゾーンへ飛び出したB・メンデスにボールが渡ると、ここから左足アウトサイドでGKと最終ラインの間に絶妙なボールが送られる。ニアサイドへ飛び込んだオヤルサバルがダイレクトでわずかにコースを変えると、最後はファーサイドへ詰めていたザハリャンが押し込んだ。レアル・ソシエダが勝利を手繰り寄せる追加点を挙げている。


 試合はこのままタイムアップ。今季はラ・リーガのみで見てもなかなか連勝を飾れていなかったレアル・ソシエダが、通算3度目の連勝を飾った。今節はライバルたちが未だゲームを消化していない中、5位につけるアスレティック・ビルバオとの勝ち点差を「7」まで縮めている。


 この後、インターナショナルマッチウィークに突入する関係でラ・リーガは一時的に中断。次節、レアル・ソシエダは31日に敵地でアラベスと、カディスは29日にホームでグラナダと、それぞれ対戦する。


【スコア】

レアル・ソシエダ 2ー0 カディス


【得点者】

1ー0 28分 ミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)

2ー0 68分 アルセン・ザハリャン(レアル・ソシエダ)