制球に苦しむ昨季の新人王、初勝利なるか

ソフトバンク・東浜巨とオリックス・山下舜平大のインフォグラフィック


2024年のプロ野球も各球団が15試合以上を消化。スタートダッシュを決めたチーム、勢いに乗れないチームの差が徐々に現れてきた。

昨季のパ・リーグ王者オリックスは18試合を終えて9勝9敗の五分。開幕直後は貧打に苦しみながら、きっちり取れる試合をモノにして上位に食らいついている。

その中で上位進出に向けたキーマンとして期待がかかるのが、19日に先発する22歳右腕・山下舜平大だろう。

昨季開幕戦でプロ初登板を飾った怪物。腰の故障もあって8月いっぱいでシーズンを終えながら、9勝3敗に防御率1.61という堂々たる成績を残してパ・リーグ新人王に輝いた。

山本由伸がメジャー挑戦となった今季は新エースとしての働きに期待がかかった中、今季はここまで2試合に登板して0勝1敗と勝ち星なし。防御率1.80はさすがだが、今季初登板となった西武戦では6回途中8四死球と大荒れ。前回登板の11日・楽天戦も四球は2つに留めたが、5回・107球で降板と球数を要している。

中7日空けて迎える今季3戦目では、こうした課題を克服して今季初勝利を掴みたいところ。好調なソフトバンクが相手となるが、地元・福岡で2024年の第一歩を踏み出したい。

防御率1.29、安定感抜群のベテラン

対するソフトバンクはプロ12年目のベテラン・東浜巨が先発する。

今季はここまで2試合の登板で1勝0敗、防御率1.29の好成績。初登板のロッテ戦、前回の西武戦と2試合続けて7回1失点の安定した投球が光る。

思い返してみると、昨季も出だしは2連勝と良い形でスタートを決めながら、その後は苦戦を強いられてシーズン6勝止まり。防御率4.52という悔しい1年となっただけに、今季はここからも順調に勝ち星を積み重ねていきたいところだ。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
ヤクルト・サイスニード−DeNA・東克樹(神宮)
阪神・青柳晃洋−中日・H.メヒア(甲子園)
広島・九里亜蓮−巨人・戸郷翔征(マツダスタジアム)

【パ・リーグ】
日本ハム・伊藤大海−ロッテ・C.C.メルセデス(エスコンF)
西武・今井達也−楽天・早川隆久(ベルーナドーム)

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