元清水東高サッカー部監督で、5日に老衰で85歳で亡くなった勝沢要氏の通夜が8日、静岡市のあいネットホール江尻台でしめやかに営まれた。

 勝沢氏は母校でもある清水東高を全国高校選手権大会1度、全国高校総体3度優勝に導くとともに、静岡県内の公立、私立高校で校長などを務め、熱海市教育長や現J2清水で顧問を歴任。

 サッカー指導者である前に、教育者であった故人を偲んで、教え子の元日本代表の長沢和明氏、現J2清水GMの反町康治氏、現J1川崎Fアカデミーダイレクターの望月達也氏ら約400人が弔問に訪れた。

 教え子の一人で元日本代表の武田修宏氏は「(高校)1年から試合に使い、励ましていただいた。代表でプレーできたのも、先生のおかげです」と改めて感謝。故人の長男で施主の健氏と清水東高で同期のJリーグ野々村芳和チェアマンは、勝沢氏から同校で指導を受けてはいないが「清水東の全国選手権優勝を見て、自分も清水東でプレーしたいという思いが強くなりました。夢を与えてくれた存在でした」と思いを寄せ、冥福を祈った。