(左から)シナーとジョコビッチ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのATPツアーは4月に入りクレーコートシーズンがスタート。世界ランク2位のJ・シナー(イタリア)が、N・ジョコビッチ(セルビア)を抜き世界ランク1位に上り詰めることができるか注目される。

36歳のジョコビッチは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でマッチ連勝記録を33に伸ばし4強入りするも、準決勝でシナーに敗れた。その後、先月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では、ラッキールーザーとして出場したL・ナルディ(イタリア)に敗れ3回戦敗退。

その後マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)を私生活との両立を理由に欠場し、クレーコートシーズンに向かうこととなった。

一方、22歳のシナーは今季、破竹の勢いで全豪オープン、ABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)、マイアミ・オープンを制覇。今季マッチ22勝1敗と好調を維持している。

4月1日付の世界ランキングでは1位ジョコビッチと2位シナーの差は1,015ポイント。

しかし、クレーコートシーズンでのディフェンディングポイントはジョコビッチが2,315ポイント、シナーが585ポイントと大きく差があり、シナーが世界ランク1位となる可能性は十分にある。

特に全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で昨年優勝しているジョコビッチは同大会で2,000ポイントの失効が待っているが、昨年の同大会で2回戦敗退となっているシナーはわずか45ポイントの失効に留まるため、ジョコビッチにはプレッシャーがかかる。

さらに現在ジョコビッチとの差が1,080ポイントで、クレーコートでのディフェンディングポイントが2,265ポイントとなっている同3位のC・アルカラス(スペイン)も含め、世界ランク1位をめぐる熾烈な争いがクレーコートシーズンで繰り広げられることになりそうだ。

上記3選手はクレーコート大会の初戦として、7日に開幕するロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)に出場する。

【4月1日付ATP世界ランキング】
■1位…ジョコビッチ
9,725ポイント

■2位…シナー
8,710ポイント

■3位…アルカラス
8,645ポイント

【上位3選手の2023年クレーコート大会成績】
●ジョコビッチ
ロレックス・モンテカルロ・マスターズ…16強
スルプスカ・オープン(ボスニアヘルツェゴビナ/バニャルカ、クレー、ATP250)…8強
BNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)…8強
全仏オープン…優勝

●シナー
ロレックス・モンテカルロ・マスターズ…4強
バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)…8強
BNLイタリア国際…16強
全仏オープン…2回戦

●アルカラス
バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル…優勝
ムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)…優勝
BNLイタリア国際…3回戦
全仏オープン…4強


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