転倒しボールキッズに助けを求めたティアフォー
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのフェイズ・サロフィム&Co.米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、クレー、ATP250)は6日、シングルス準決勝が行われ、連覇を目指す第3シードのF・ティアフォー(アメリカ)が世界ランク72位のL・ダルデリ(イタリア)を6-2, 7-6 (7-2)のストレートで破り、2年連続2度目の決勝進出を果たし2連覇に王手をかけた。この試合、ティアフォーは体勢を崩し転倒した場面でボールキッズに助けを求めており会場は拍手と笑いに包まれた。

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26歳で世界ランク21位のティアフォーは今季、2月のデルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250)で4強入り。しかし、直近のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)では初戦敗退を喫しており、ここまでマッチ7勝7敗となっている。

2連覇を目指す今大会では初戦となる2回戦で世界ランク105位のJ・ダックワース(オーストラリア)、準々決勝で第6シードのJ・トンプソン(オーストラリア)を下し今シーズン2度目のベスト4へ駒を進めた。

準決勝の第1セット、ティアフォーはファーストサービスが入ったときに92パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークを許さず。リターンゲームでは2度のブレークに成功し28分で先行する。

続く第2セット、第6ゲームと第10ゲームで足をとられ転倒したティアフォーがボールキッズに助けを求める場面があり、会場からは拍手と笑いが巻き起こった。このセットは開始から互いにブレークを許さずタイブレークに突入。開始から一気に6ポイントを連取したティアフォーは3本目のマッチポイントを握ると最後はダルデリがダブルフォルトを犯し、1時間34分で勝利した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにティアフォーのコメントを掲載し「今日は素晴らしいプレーができた。よりアグレッシブに、より楽しくプレーできたことが鍵になったと思うよ。ここヒューストンのクレーコートは少し違っていて、ハードコートのようなプレーができる。でも、彼(ダルデリ)はこのサーフェスでは間違いなくタフな相手だったし、長い間このサーフェスでそうあり続けるだろうね」と語った。

勝利したティアフォーは決勝で第1シードのB・シェルトン(アメリカ)と対戦する。シェルトンは準決勝でが第4シードのT・M・エチェベリー(アルゼンチン)を6-7 (4-7), 6-4,6-4の逆転下しての勝ち上がり。

同国対決となるシェルトン戦についてティアフォーは「彼はツアーでも最高のサーブを持っている。自分のサーブをキープすることはとても重要になるね。彼は素晴らしい選手だからタフな戦いになるだろうし、いい試合にする準備はできているよ」と言及した。