昨季MVPが今季もいよいよエンジン全開で大暴れだ。

 ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジが現地時間5月29日、敵地でのシアトル・マリナーズ戦で2本の本塁打を放つ爆発ぶりを見せ、守っても相手のホームランボールをキャッチする離れ業を披露して現地メディアの話題をさらっている。
  2番・ライトで先発出場したジャッジは1-1の同点で迎えた3回表、マリナーズ先発のブライス・ミラーからレフトポールに直撃する勝ち越し2ランを放つ。これで今季16号としたジャッジは6回にも2番手のフアン・テンから左中間スタンドに叩き込む17号ソロ。2位以下に3本差をつける一発で、早くも独走態勢を築き上げようかという勢いだ。

 しかし、ジャッジ劇場はこれで終わらなかった。8回裏、2死走者なしで迎えたテオスカー・ヘルナンデスの打球はライトへの大飛球。ライトを守るジャッジは後方に下がりながらジャンプ一番、201センチの長身を活かしてスタンドインするギリギリのところでキャッチしてみせたのだ。

 この衝撃的な活躍ぶりに全米のメディアも騒然。大谷翔平をこよなく愛することで知られる『FOX Sports』のMLBアナリスト、ベン・バーランダー氏は「またもやジャッジがホームランを強奪してみせた!」とその映像とともに伝えれば、MLB公式サイトも「彼には何ができないというんだ?」と驚きを隠せない。米データ分析会社『Codify Baseball』も「今夜はアーロン・ジャッジが3本塁打!!! まあ、彼は2本打って1本盗んだんだ」と綴っている。

 ファンもジャッジの攻守にわたる躍動に大興奮だ。「今年もMVPだ」「今年はワールドシリーズで勝って」「リングを獲ろう」「こんなのジャッジにしかできない」などと絶賛のコメントが止まない。一方で、「これがオオタニにできる?」「オオタニは決してできないね」という声が上がるなか、「投げてみろ」「サイ・ヤング候補のように投げろ」などと返すコメントも見られた。

 昨季はジャッジと大谷のMVP論争がシーズン終盤まで大きな話題となったが、今季は果たしていかなる展開となるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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