ディズニー公式動画配信サービス「ディズニープラス」のコンテンツブランド「スター」にて配信中のドラマ「SHOGUN 将軍」(毎週火曜配信/全10話、北米では「Hulu」で配信)のメイキング映像が公開された。

■ドラマ「SHOGUN 将軍」のメイキング映像が公開

戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説「SHOGUN」をドラマ化した本作。このたび、ハリウッド作品初主演&初プロデュースを務めた真田広之の現場の様子を捉えたメイキング映像が公開された。

映像には、主人公・虎永役として、威厳ある演技を見せたかと思えば、自身の出演シーンの撮影が終わるとすぐさま甲冑(かっちゅう)を脱ぎ、ラフなTシャツ姿でプロデュース業に勤しむ真田の貴重な姿が収められている。

■真田広之の働きぶりに「いつ寝ていたのか分からない」

これまでも、ハリウッド作品に出演する中で製作陣から求められ、アドバイスなどは日ごろから行ってきたというが、「俳優としての限界を常に感じていた」という真田。

映像からも垣間見えるように、初めて“プロデューサー”という肩書きを正式に背負った今回は、これまでの制限を取り払い、日本と世界から集まったスタッフ&キャスト陣に直接指示を出し、せりふや所作などの演技指導に加え、小道具、衣装、背景に至るまで、全シーンの隅々までを監修し、妥協無しに創り上げていった。

映像では、浅野忠信や二階堂ふみ、西岡徳馬ら共演俳優陣、ショーランナーを務めたジャスティン・マークス、エグゼクティブ・プロデューサーのレイチェル・コンドウら製作陣も登場し、「カメラの前にいないときはカメラの後ろにいる」「いつ寝ていたのか分からない」などと、それぞれが肌で感じた真田の本気度の高さ、功績の大きさについて語っている。

2月に行われた本作のイベントでも、虎永の宿敵・石堂和成役を務めた平岳大に「僕に対しての監督からのダメ出しを、真田さんが監督と僕の間を行き来して伝えてくれた」と、主演俳優としてだけでなく、いちスタッフとしても現場を走り回っていたエピソードも明かされている。

本人も「この20年間の集大成。自分にとって非常に大きな第一歩ですね」と強い思いをはせているように、本作では、真田がこれまでの経験全てを注ぎ込み綿密に創り上げた全く新しい戦国ドラマが堪能できる。



■ここまでの「SHOGUN 将軍」(第1話〜第4話)

1600年の日本。それまで日本を統一していた太閤がこの世を去り、諸国は5人の大老によって治められていた。関東地方を治める大名、吉井虎永(真田)は、大坂城の城主でもある五大老のひとり、石堂和成(平)の策略によって他の大老たちと対立関係に陥ってしまう。

そんな折、虎永の領地に外国船が漂着し、乗っていた英国人航海士ジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)は、言葉のわかる戸田鞠子(アンナ・サワイ)の通訳を得て虎永と対面。“按針”と呼ばれることになったブラックソーンは虎永と行動を共にする。

大坂城にとらわれ、身動きがとれなくなっていた虎永らは策を講じ、厳重な警備の隙をついて大坂城を脱出。領地・網代に戻った按針は虎永から「旗本」の位を与えられ、西洋式の砲術を兵に教えることを命じられる。

虎永が網代を離れている間、按針は兵と修練に励むが、五大老の使者が訪れ大坂城への出頭を命じる。しかし、家臣の樫木藪重(浅野)にたき付けられた虎永の息子・長門(倉悠貴)は使者を大砲で襲撃。使者は息絶えた。

■3月19日(火)配信 第5話予告

網代に戻った虎永は、長門が使者を葬ったことを知って激しく怒る。また、網代に戻ってきたのは虎永だけではなかった。

大老の職を辞し、使者を葬った虎永は窮地に立たされる。さらに、藪重は村にスパイがいるのではないかと疑うようになる。誰が味方で誰が敵なのか。情報が錯綜(さくそう)する中、虎永は石堂らに立ち向かうべく兵を集め、準備を整えるが、誰もが想像もしなかった危機に襲われる。

その頃、江戸にいた太閤の側室・落葉の方(二階堂)が大坂城に帰還する。

※西岡徳馬の「徳」は心の上に一本線が入るのが正式表記