数字の面だけを見れば満足できないシーズンか

昨季プレミアリーグで7ゴール5アシストを記録し、一気に世界的評価を高めたブライトン所属の日本代表FW三笘薫。今でも三笘に関心を示すビッグクラブはあるが、成績だけで見れば今季はやや消化不良だろうか。

今季もスタートは抜群で、第6節の時点で3ゴール3アシストを記録した。昨季の数字を超えることは確実かと思われたが、そこで数字がピタリとストップ。最後にプレミアリーグで得点を奪ったのは昨年9月24日のボーンマス戦となっていて、得点数はなかなか伸びてこない。

厳しい評価かもしれないが、英『GIVE ME SPORT』は『今季のプレミアで失望させられた12選手』に三笘をリストアップしている。

「三笘は昨季ブライトンで大いに注目を集めたが、今季はそのレベルを維持するのに苦労している。負傷で数試合を欠場したこともあったし、その後アジアカップに向かったことも彼の状況を好転させることにはならなかった」

「彼にはブライトンでもっとアシストを期待したいところだが、これまでのところ創造性を欠いている。シーズンのスタートは印象的で、ウイングで最高の選手の一人になるだろうと多くの人を信じ込ませたが、実際にはそうなっていない」

これは当初の期待が大きかったことも影響しているだろう。数字の面でも昨季以上の大ブレイクを期待していた人は多いはずだ。しかし今季は相手からのマークも厳しくなり、シェフィールド・ユナイテッド戦ではDFメイソン・ホルゲイトから大怪我に繋がりかねない危険なタックルも喰らっている。コンディションの面を含め、三笘もやりにくさを感じるシーズンだったかもしれない。

他の11人も実力者ばかりで、ブライトンからチェルシーへ移籍したMFモイセス・カイセド、得点もアシストも決めていないマンチェスター・ユナイテッドFWアントニー、今ひとつ能力を発揮できずにいるFWマーカス・ラッシュフォード、W杯での輝きが消え去ったMFソフィアン・アムラバト、ポジションを失いつつあるマンチェスター・シティMFジャック・グリーリッシュ。

マンCで全く出番を得られなかったMFカルヴィン・フィリップス、怪我も目立つアーセナルDFオレクサンドル・ジンチェンコ、エヴァートンよりFWベト、アストン・ヴィラMFムサ・ディアビ、バーンリーGKジェイムズ・トラフォード、そしてチェルシーで苦悩するウイングのミハイロ・ムドリクだ。

彼らは開幕前の期待が大きかっただけに、不合格とジャッジされたのだろう。数字の面では、三笘も厳しいジャッジを受けてしまった。