フィリーズレビュー2024

[GⅡフィリーズレビュー(桜花賞トライアル)=2024年3月10日(日曜)阪神競馬場、芝内1400メートル(牝)]

栗東トレセン

 栗東に入って調整を進めてきた加藤士厩舎のコラソンビート。「落ち着いてきましたね。今回は環境に慣れるためのステップ、リハーサル。整えていけばという感じです」と話す伊藤助手。「前走は想定以上に時計が速かったですし、右回りもこなしてくれましたから。負けたとはいえ強かった。無事にレースをしてくれれば結果はついてくると思います」と弥生賞のコスモキュランダに続く2週連続重賞Vを狙う。

 コラソンビートとともにメンバー2頭しかいない重賞ウイナーのカルチャーデイ。「阪神JFは、発馬後に他馬と接触して必要以上に馬がエキサイトしてしまった」と前走を振り返る四位調教師。「放牧でリセットして、ここを目標に。いい感じにこれているし、中間に乗ったジョッキーもいいコメントをくれているので、勝った距離で改めて」と巻き返しを図る。

 阪神JFでは逃げて掲示板(5着)を確保しているシカゴスティング。笠原助手は「変わらず活気に満ちあふれており、いい状態で臨めそう。競馬の上手なタイプで、1400メートルの距離も合っていると思う」とヤル気十分だ。

軽快なフットワークを披露したドナベティ
軽快なフットワークを披露したドナベティ

 同距離のファンタジーSで2着と好走しているドナベティ。「力を出せる状態にあると思います。落ち着いてもいますし、体は前回と変わらない感じですね」と福岡助手。「ゲートも速いし、操縦性もある程度はあります。うまく立ち回っていい結果を出せれば」と期待を寄せた。

 当距離では<2・1・1・0>と崩れず走っているバウンシーステップ。「1週前追いでしっかり負荷をかけたからね。体重はそう変わらないけど、見た目に少し幅が出てきたのはいい傾向」と高橋亮調教師は成長を感じている。

美浦トレセン

 初の千四だった前走・春菜賞を快勝しているオメガウインク。「体調はいいですね。輸送がこたえるタイプではないし、スムーズな競馬ができれば重賞でも通用します」と大和田調教師は初タイトルをにらんだ。

著者:東スポ競馬編集部