父子4代GⅠ制覇を狙うビッグアーサー産駒トウシンマカオ
父子4代GⅠ制覇を狙うビッグアーサー産駒トウシンマカオ

高松宮記念2024

[GⅠ高松宮記念=2024年3月24日(日曜)中京競馬場、芝1200メートル]

 前哨戦となるオーシャンSはトウシンマカオ→ビッグシーザーで決着し、ビッグアーサー産駒によるワンツーフィニッシュとなった。両馬にとって、ここは父ビッグアーサーとの父子制覇だけではなく、サクラユタカオー→サクラバクシンオーから続く、父子4代GⅠ制覇もかかっている。

 特にトウシンマカオは、父の産駒重賞初制覇こそ、1歳下のブトンドール(函館2歳S)に譲ったものの、産駒の重賞4勝のうち3勝を稼ぎ出している。これまでGⅠは3度挑戦して朝日杯FS6着、NHKマイルC8着、昨年の高松宮記念15着といいところがないが、デビュー時446キロだった馬体重が、前走では480キロと、馬体面での充実ぶりも著しい。今回は違う結果が期待できる。

 母のユキノマーメイド(父スペシャルウィーク)は芝1800〜2000メートルで4勝を挙げた活躍馬。都大路S、米子Sなど7勝を挙げ、GⅡマイラーズCで2着したベステンダンク、RKB賞などJRA3勝のサンキューほか、産駒10頭中8頭が中央で勝ち上がっている。

 祖母サスペンスクイーンはウッドマン産駒の米国産馬で、帆柱山特別など芝1000〜1200メートルで3勝。ニジンスキーの娘となる曽祖母クリスタルカップの産駒には、英GⅠスプリントCのイクタマル、GⅡコンセイユドパリ賞など仏重賞3勝のファーストマグニチュード、米GⅡアーカンソーダービーのロッカムンドが、孫には英GⅡジムクラシックSのコンクエストがいる。

 父がビッグアーサーというだけでなく、祖母は短距離で3勝し、曽祖母の産駒には6ハロンの英GⅠ馬が出るトウシンマカオ。ミスタープロスペクター4×4のクロスもあり、スプリントGⅠにふさわしい血統だ。

著者:東スポ競馬編集部