(左から)大和田成調教師、サクラセンターベア、熊崎晴香
(左から)大和田成調教師、サクラセンターベア、熊崎晴香

 SKE48の熊崎晴香(26)が名付け親となった競走馬・サクラセンターベア(牝3=父スクリーンヒーロー、母リンガスウラン・大和田)が24日に中山競馬場で行われる5R・3歳未勝利戦(芝1800メートル)でデビューする。熊崎は初陣を前に美浦のトレーニングセンターで調教中のサクラセンターベアを激励。「競馬界のセンターを目指してほしい」と熱いエールを送った。

「ついに出走が決まってうれしい気持ちでいっぱいです。名前にあるサクラが咲く時期にデビューというのも何かの縁ですね! 無事にデビューを迎えてほしいし、無事に帰ってきてほしいです! 彼女にとっても応援してくださってる皆さんにとってもステキなレースとなりますように!」

 自分が名前を付けた馬が競走馬としての第一歩を踏み出すことが決まり、熊崎も大興奮。当日はSKE48の新曲イベントが千葉・幕張で行われるが「現地に行けるようなら駆けつけたいです!」とイベント前に中山競馬場へ出向いて、レースを見届けることも検討している。

 12日には美浦トレセンへ出向き、調教の様子を見学した。サクラセンターベアと触れ合うのは昨年の11月以来2度目。厩舎の洗い場では大和田成調教師(47)からレクチャーを受け、サクラセンターベアに直接ブラシをかけるなど、“愛馬”の世話も行った。

「ブラッシングやご飯を食べてるときはすごくおとなしかったです。初めて会った時と比べて馬体も大きくなっていて成長を感じましたがスタイリッシュな印象。目がくりっくりで“一番美人だよ”“一番かわいいよ”“君がセンターだよ”というぐらい最高にかわいいです」(熊崎)ととにかくメロメロとなった。

 熊崎は新馬戦でのデビューには間に合わなかったサクラセンターベアを自身のデビュー時に重ね合わせている。「私がSKE48の6期生としてデビューしたとき、最初の集合写真では最後列の一番端っこだったんです。決して最初から順風満帆だったわけではなかったのですが、がむしゃらに踊っていたらちょっとずつ好きになってくれる人が増えていって、ファンの方に育てていただいた。サクラセンターベアちゃんも大和田先生をはじめキュウ舎の皆さんがすごく温かく見守ってくれている。デビューは少し遅れましたが、愛されている中でどんどん成長していって競馬界のセンターを目指してほしいです」

 大和田調教師も「身のこなしが柔らかくてフットワークやスピードもいいものがあります。コーナリングがぎこちなかったり幼い部分もありますが、いろいろなものを経験していって成長してほしいです」と期待している。

 競馬界、そしてアイドル界で共にセンターへ。熊崎はサクラセンターベアと共に夢を追いかけていくつもりだ。

著者:熊崎 晴香