(左から)ノースブリッジ、プログノーシス、ロマンチックウォリアー(提供=平松さとし)
(左から)ノースブリッジ、プログノーシス、ロマンチックウォリアー(提供=平松さとし)

 28日、香港のシャティン競馬場で「香港チャンピオンズデー」が開催。雨が降り続いたコンディションの中、GⅠ3競走で日本馬総勢8頭が出走したが、クイーンエリザベスⅡ世C(芝2000メートル)のプログノーシス2着が最高着順と、勝ち鞍を挙げることはできなかった。

 最も見せ場があったのはそのQEⅡ世C。最後方スタートから途中で動いて、地元の名馬ロマンチックウォリアーと競り合い、クビ差で2年連続銀メダルだったプログノーシスのほか、逃げたノースブリッジが3着粘走。ヒシイグアスも好位から5着に潜り込んだ。「正直悔しいです。馬も慣れていたし、天候のイレギュラーな面もクリアして臨めたんですが」とプログノーシスの中内田調教師。ノースブリッジの奥村武調教師は「直線半ばまでかなり力が入りました。これでも上位の馬と差があるのかと悔しい思いも半々ですね」と複雑な心境を伝えた。

 芝1600メートルで行われたチャンピオンズマイルにはオオバンブルマイ、エルトンバローズ、シャンパンカラーの3頭が挑戦したが、全馬直線外から流れ込むだけに終わった。日本馬最先8着のエルトンバローズを管理する杉山晴調教師は「一歩目がもう少し出てほしかったですね。スピードの乗りもこの馬場では乗り切れなかった」とスタートと悪化した馬場に敗因を求めた。

 芝1200メートルのチェアマンズスプリントプライズに出走したサンライズロナウドと今年の高松宮記念勝ち馬マッドクールはそれぞれ10、11着に大敗。マッドクールの坂井は「4コーナーで手応えがなくなってしまいました。この馬の走りができなかった」。管理する池添調教師は「雨が続いて馬場も良くなかったので、最後苦しくなってしまいました」と話した。

著者:東スポ競馬編集部