ウシュバテソーロは連覇ならず
ウシュバテソーロは連覇ならず

ドバイワールドカップ2024

[GⅠドバイワールドカップ=2024年3月30日(土曜)メイダン競馬場、ダート2000メートル]

 連覇を狙ったウシュバテソーロは直線で猛然と追い込むも8馬身半差をつけられての2着。日本から参戦したほかの3頭はウィルソンテソーロが4着、ドゥラエレーデは5着、デルマソトガケは6着に敗れた。

 レースは逃げたローレルリバーの独壇場だった。3角過ぎから徐々に後続との差を広げると4角では後続に10馬身以上のセーフティーリード。そのまま危なげなく押し切ってみせた。そんな中、ウシュバテソーロの序盤はいつものように後方から。直線では外から懸命に脚を伸ばしたが、サウジC覇者セニョールバスカドールを捕らえて2着に浮上するのが精一杯だった。「(勝ち馬に)2000メートルでもあれだけしっかりと走られてしまってはどの馬にとってもノーチャンスでした」。川田も勝ち馬の強さに脱帽しつつ「全力の走りをしてサウジで負けた相手を捕らえてくれたので精一杯の走りをしてくれたと思います」と全力を出し切っての敗戦に納得の表情だった。

 レース後、高木調教師は昨年5着に敗れた米・ブリーダーズカップへの再挑戦プランを明かした。「昨年サンタアニタではいい結果が得られなかったですが、今年はデルマー(競馬場)なので調教自体もこの馬に合うコース形態だと思いますし、改めてチャレンジしたいというところです」と川田。ドバイWC連覇こそ逃したがその力はしっかりと世界に示した。この2着で歴代獲得賞金はイクイノックス(22億1544万6100円)を抜いて単独1位に浮上する見込みだ。

 ウィルソンテソーロ4着・原騎手「いい状態でした。位置取りがだいぶ後ろになってしまったので、もう1列前に行けていたらよかったかなと思います」

 ドゥラエレーデ5着・ムルザバエフ騎手「内めのポジションからとてもいい走りをしてくれたと思います」

 デルマソトガケ6着・マーフィー騎手「もう少し前でキックバックのないところを走りたかったです」

著者:東スポ競馬編集部