皐月賞2024

[GⅠ皐月賞=2024年4月14日(日曜)3歳、中山競馬場、芝内2000メートル]

 舘林(美浦南)例年の皐月賞は牡馬3冠の〝第1冠〟に過ぎないけど、今年は歴史的な一戦になるかもしれないな。

 山河(美浦坂路)牝馬の制覇は1947年トキツカゼ、48年ヒデヒカリの2頭だけのようですからね。レガレイラの偉業達成なるかに注目が集まります。で、仕上がりのほうはどうですか?

楽々と先着を決めたレガレイラ(左)
楽々と先着を決めたレガレイラ(左)

 舘林 結論から言えば、関東馬でトップ評価はやはりこの馬だ。抜群の手応えのまま直線を向くと、持ったままでラスト1ハロン11・3秒のフィニッシュ。楽々と先着を決めたように動きは申し分なしだ。中間も好時計をマークしているように、帰厩後の調整は順調そのもの。むしろ気配はホープフルSの時よりも、さらにいいくらいだ。

 山河 ただ、17年のファンディーナも1番人気で7着に敗れただけに牝馬狙いはリスクが大きいかと…。で、2番手評価は?

 舘林 アーバンシックだな。先週の反応がひと息で心配したが、今週は本来のシャープな動きが戻ってきた。次はコスモキュランダ。今週はサッと流しただけだが1週前にハードな内容を消化。馬体もしっかりと見せているし、前走からの成長を感じる。で、関西馬でレガレイラに勝てる牡馬はいるのかい?

 松浪(栗東トラック)ビザンチンドリームに決まっているでしょうが!と力説したいところですが…。こちらの期待値が高すぎるせいか最終追いの動きは及第点といったところなんですよね。もちろん仕上がりは上々ですけど、むしろここにきての上昇度が際立つダノンデサイルのほうに可能性を感じるかな。

ダノンデサイル(左奥)
上昇度が際立つ京成杯覇者ダノンデサイル(左奥)

 清水(栗東坂路)坂路組は素直にA評価が与えられる馬がめじろ押しです。中でもイチ押しがメイショウタバルですね。これまで順調にレースに臨むことが少なかったですが、この中間は不安なく調整できていますし、ラスト11・8秒の伸び脚からも仕上がりは万全です。

 松浪 ウッドの1週前が抜群だったジャスティンミラノはもちろん良かったんだろうな?

 清水 はい。直前はサラッと流した程度ですが、時計がかかる馬場状態を考慮すると12・2秒のフィニッシュなら評価を下げる必要はないですね。さらにいえばハローがけから時間がたってから11・7秒を叩き出したジャンタルマンタルもやはり稽古の動きは一級品です。4ハロン51・6秒の全体時計をマークしたサンライズジパングも仕上がりに不安はないですね。

 舘林 3頭出しの矢作厩舎の序列はどうなんだ?

力強いフットワークを披露したシンエンペラー
力強いフットワークを披露したシンエンペラー

 清水 順当にシンエンペラーが1番手。スッと切れるタイプではないですが力強いフットワークが好印象ですね。併せて先着のミスタージーティーも迫力十分。ホウオウプロサンゲも内を回った分はあるにせよ、時計は上々です。

※4月10日午前9時現在(変更・修正の可能性あり)
※4月10日午前9時現在(変更・修正の可能性あり)

著者:東スポ競馬編集部