■両国とも“沈黙”声明なし 今後の情勢は
高まるイランとイスラエルの緊張。きっかけとなったのは今月1日、シリアにあるイラン大使館が空爆されたことです。
イスラエルによる攻撃とみられ、イラン革命防衛隊の幹部らが死亡しました。
これに対し、イランが行ったのが13日のイスラエルへの直接攻撃です。ドローンやミサイルによる大規模な攻撃を行いました。
イスラエル軍は、そのほとんどを撃墜。被害は少なかったとする一方で、報復を示唆していました。
「各国が様々な助言をくれるが、我々は自ら決定を下す。イスラエルは自衛のために必要なことはすべてやる」
こうして実行されたとみられる、イスラエルの報復攻撃。これに対し、イランメディアは、被害はないとして普段通りの日常が続いていると伝えています。
「街は平静を保っており、人々は通常通りの生活です」
今回の攻撃について、イラン・イスラエル双方の政府から公式の発表はありません。
ただ、一部メディアはイラン当局者の話として、「イスラエルに対処する計画はない」と伝えています。
今後の情勢について、専門家はこう話します。
「メンツの問題として、やられっぱなしというわけにはいかない。でも、本気で戦争をする気は、イラン側もイスラエル側もない。イスラエルの攻撃がこれで終われば、(イラン側は)何の被害もなければ、我が国の防衛システムは完璧だったという形で、話をなかったことにするというか。国際的にイスラエルに自制を求めるという声があって。現時点では、幸いにしてイスラエルが極めて自制したということだと思う」
(「グッド!モーニング」2024年4月20日放送分より)