ナポリに1年間のレンタル移籍で加入しているスーパーサブ2枚が、シーズン後に完全移籍に切り替わるようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

33年ぶりのセリエA優勝を掴んだナポリ。ここから今夏の移籍市場にかけては、得点ランキング首位に立つエースのナイジェリア代表FWビクター・オシムヘン(24)、韓国代表DFキム・ミンジェ(26)といった主軸選手の去就に気を揉む時期だが、スーパーサブとしてチームを支えるレンタル加入組の2選手は完全移籍に切り替わるようだ。

まずはサッスオーロから加入中のイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(23)。先発11人を固定しがちなルチアーノ・スパレッティ監督のカラーも影響し、ここまで主力になりきれていないが、セリエAにおける2ゴールはいずれも途中出場から決めた終了間際の劇的決勝点。チャンピオンズリーグ(CL)では7試合で4ゴール3アシストを記録した。

2人目はエラス・ヴェローナから加入中のアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネ(27)。こちらも公式戦30試合出場のうち先発は4試合しかない状況だが、合計706分間という少ないプレータイムで8ゴールをマーク。90分換算では1試合1ゴールのペースでネットを揺らしていることになり、これはオシムヘンをも凌ぐ数字だ。

ラスパドーリには元々2500万ユーロ(約37億円)の買い取り義務が付帯しており、シーズン後にこれを満額支払う予定。シメオネは公式戦20ゴールで1200万ユーロ(約17億7000万円)の買い取り義務が発動する契約だが、ここから12ゴールの荒稼ぎは現実的に不可。それでも、高い決定力に満足する首脳陣は、同額でヴェローナから買い取る方針とのことだ。