2023年8月に世界初公開された、ホンダのプレミアムブランド「アキュラ」の新型SUV「ZDX」が米国にて注文が開始されました。詳しいスペックや価格も初めて公表されています。

アキュラ初となる全電動モデル

 ホンダの米国現地法人、アメリカン・ホンダモーターは2024年3月7日、アキュラ「ZDX」および「ZDX タイプS」の予約を開始しました。

 アキュラZDXは、かつて米国で販売されていたスタイリッシュなクロスオーバーSUVで、2009年に登場。しかしながら2013年に生産が終了されています。

 今回、注文が開始された新型ZDXはこのモデルに続く2代目で、新たに電気自動車(EV)として復活、2023年8月に開催されたモントレー・カー・ウィーク2023で世界初公開されました。

 全長5020mm×全幅1955mm×全高1635mm、ホイールベースは3095mmというボディサイズのフルサイズSUVです。

 新型ZDXは、アキュラブランド初となるEVとなります。シングルモーター(後輪駆動)およびデュアルモーター(4輪駆動)の「ZDX Aスペック」と、パフォーマンス仕様のデュアルモーター「ZDX タイプS」を用意します。

 今回、はじめて詳細なスペックを発表。ZDX Aスペックのシングルモーターは358馬力・440Nmを発生、EPA(米国環境保護庁)の一充電航続距離は313マイル(513km)です。米国での車両価格は6万4500ドル(日本円で約970万円)となります。

 ZDX Aスペックのデュアルモーターは、トータル490馬力・592Nmを発生、EPAの航続距離は304マイル(約489km)となります。車両価格は6万8500ドル(約1030万円)です。

 高性能モデルのZDX タイプSはトータル500馬力・738Nmを発生。これは生産終了されたアキュラのスーパーカー「NSXタイプS」の最大トルクを上回るといいます。航続距離は278マイル(約447km)で、車両価格は7万3500ドル(約1105万円)です。

 これらはすべて連邦政府による7500ドル(約113万円)のEV税額控除(30D)の対象になることが見込まれています。これを考慮にいれると、ZDX Aスペックのシングルモーターは5万7000ドル(約858万円)から手に入れることが可能となります。

 新型ZDXは、アキュラ初となるGoogle搭載モデルとなり、ワイヤレスApple CarPlay、およびAndroid Autoにも対応します。

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 新型ZDXは今後、数か月以内にアキュラディーラーから納車される予定です。