ポルシェジャパンは、3代目となる新型「パナメーラ」のフラッグシップモデル「パナメーラターボ Eハイブリッド」の受注を開始しました。どんなクルマなのでしょうか。

新型パナメーラの最上位グレードが予約開始

 ポルシェジャパンは2024年3月27日、新型「パナメーラターボEハイブリッド」の受注を開始しました。

 パナメーラは初代が2009年に登場した、ポルシェ初の4ドアセダンです。現行型は2016年に登場した2代目で、セダンのパナメーラの他5ドアワゴンタイプの「パナメーラ スポーツツーリズモ」を用意します。

 今回受注が開始された新型パナメーラターボEハイブリッドは。2023年11月に世界初公開された3代目モデルです。

 日本でもすでに「パナメーラ」および「パナメーラ4」の予約受注は行われていましたが、今回はEハイブリッドパワートレインを搭載した3モデルの予約受注が開始されました。

 新型パナメーラターボEハイブリッドは、4リッターV型8気筒ターボエンジンにモーターを組み合わせたパワートレインを搭載。電気モーターの出力は190馬力を発揮、システム出力は680馬力・900Nmに達します。これに電気モーターをハウジングに組み込んだ新開発の8速PDK(DCT)トランスミッションを組み合わせています。
 
 これにより0−100km/h加速は3.2秒、最高速度は315km/hというパフォーマンスを発揮。さらに25.9kWh容量のバッテリーを搭載することで、WLTP複合サイクルでは91km、市街地サイクルでは83kmから93kmのEV走行が可能となっています。

 また同時に「パナメーラ4 Eハイブリッド」および「パナメーラ4S Eハイブリッド」の予約受注も開始されています。

 新型パナメーラ4 Eハイブリッドは304馬力を発生する2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。これにe-ハイブリッドシステムを組み合わせ、システム出力470馬力・650Nmを発生します。

 これにより0−100km/h加速は4.1秒、最高速度は280km/hというパフォーマンスを発揮します。またWLTPモードでのEV走行航続距離は96kmとなります。

 パナメーラ4S Eハイブリッドは363馬力を発生する2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンにe-ハイブリッドシステムを組み合わせ、システム出力544馬力・750Nmを発生します。

 これにより、パナメーラ4S Eハイブリッドの0−100km/h加速は3.7秒、最高速度は290km/hに達します。

 消費税込みの車両価格は以下のとおりです。

・パナメーラ4 Eハイブリッド:1669万円
・パナメーラ4S Eハイブリッド:1940万円
・パナメーラターボ Eハイブリッド:2954万円

新型パナメーラってどう進化した?

 新型パナメーラのエクステリアデザインは従来型を踏襲。

 ボディサイズは全高5052mm✕全幅1937mm✕全高1423mmで、フロント・ナンバープレート上部に追加されたエアインテークがあり、駆動システムにさらなる空気を取り入れます。

受注が開始されたポルシェ新型「パナメーラ4 Eハイブリッド」

 サイドビューは4ドアスポーツカーセダンらしさを更に強調、またリアウインドウの外縁はボディの輪郭と同一平面上にあり、クルマ後部に調和のとれたラインを作り出しています。

 インテリアは、ポルシェのEV「タイカン」で初めて導入されたドライバー中心の考え方である「ドライバーエクスペリエンス」コンセプトを採用、運転に関する制御要素をステアリングホイール付近に集約させていることが特徴で、これによりドライバーはすべての基本性能に直感的にアクセスでき、操作が簡素化されています。

 インストルメントクラスターを操作するトグルスイッチと、運転モードを選択するスイッチをステアリングホイールに直接配置。またギアセレクターはその隣に配置されます。

 これにより、センターコンソールにはタッチ式と物理スイッチを組み合わせたエアコン操作用のスペースを用意することが可能となり、さらにセンターコンソールの収納ボックスは従来よりも大きくすることができました。

 さらに湾曲した12.6インチのディスプレイを採用。オプションのヘッドアップディスプレイはステアリングホイールから直接操作が可能です。また助手席側にもオプションで10.9インチのディスプレイを装備することができ、インフォテイメントシステムの操作や走行中のビデオストリーミングも可能です。