ジャパンモビリティショー2023のカワサキブースで世界初公開され、国内外を問わず多くのバイクファンから注目を集めた「メグロS1」。東京モーターサイクルショー2024の会場でも周囲に人だかりができるなど人気の高さがうかがえました。

名門ブランドが創設100周年の節目に250ccクラスへ参入

 東京モーターサイクルショー2024のカワサキブースで人だかりができていたのは、国内導入予定モデルとして展示された「メグロS1」。

 伝説のメグロが、ブランド創設100周年という節目の年に250ccクラスへ参入するということから多くのバイクファンの注目を集めていました。

 ジャパンモビリティショー2023で世界初公開された「メグロS1」は、メグロブランドの復活第2弾を飾るモデルです。

 ジャパンモビリティショー2023の際は「日本市場への投入は準備中」とアナウンスされていましたが、大阪、東京、名古屋で開催されるモーターサイクルショー2024では、国内導入予定モデルとして案内されています。

 1924年に創業したバイクブランド・メグロは、2024年でブランド創設100周年の節目を迎えました。かつてのメグロブランドは大排気量、高性能、高品質が魅力で、往年のライダーにとっては憧れの存在でした。

 その後メグロは、1960年代にカワサキに吸収されてブランドが消滅してしまいます。しかし、2020年にカワサキがメグロブランドの復活を宣言。翌2021年に復活第1弾のモデルとなる「メグロK3」を発売します。

 そして2024年、ブランド復活第2弾モデルとして、「メグロS1」がリリースされる予定です。

●250cc級の“メグロ・シングル”はどんなフィーリング?

 今回、東京モーターサイクルショー2024のカワサキブースを彩った「メグロS1」のエクステリアは、随所に採用されたクラシカルなデザインのパーツ類が印象的です。

 クロームメッキが施されたガソリンタンク、スポークホイールやキャブトンタイプのマフラー、フォークブーツなど、各ディテールにはクラスを超えた高級感が漂っています。

 そんな「メグロS1」で最も注目すべきは、なんといってもエンジンでしょう。

 実は「メグロS1」が搭載するのは、230ccの空冷単気筒エンジン。コスト面で購入や維持がイージーな250ccクラスにメグロブランドの名を冠したモデルが投入されるとあって、多くのバイクファンが注目しているのです。

 ちなみに、往年のメグロのバイクに搭載されていた単気筒エンジンは“メグロ・シングル”と呼ばれ、高く評価されていました。新しい「メグロS1」ではどのような乗り味を提供してくれるのか期待が高まります。

 現時点で、詳細なスペックや価格などは明らかになっていない「メグロS1」。しかし、クラシックなバイクに興味のあるライダーにとって、要チェックの1台といえそうです。