JLPGA「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」の大会最終日が行われ、阿部未悠プロが通算15アンダーで念願の初優勝を果たしました。そんな彼女のスイングを紹介します。

お手本のような曲げないアドレス

阿部未悠のスイングを解説!「お手本のようなグリップとアドレス」

まず、アマチュアのみなさんに参考にしてほしいのがグリップです。女子プロのドローヒッターは、グリップをストロングで握る選手が多いのですが、阿部未悠選手は右手も左手もオールスクエア。グリッププレッシャーも強すぎず、弱すぎずと完璧で、スクエアに握ることでヒッカケのミスが出ないようにしています。このグリップだけでなくアドレスの姿勢(❶)も素晴らしく、左手が左股関節の前にあり、ボールも左足カカト線上という、お手本のような構え方。

このアドレスも安定したティーショットにつながっていると思います。上手にフェースローテーションを使ってドローを打つタイプ。ダウンスイング、インパクト、フォローと腕をローテーションさせていますが、それでもヘッドが体の中心から外れていません。とくに、インパクトからフォロー(❻❼)でもヘッドが両腕と体の中心にあるのは、ヒッカケに悩むアマチュアにぜひマネてほしいポイントです。

いかがでしたか? 横山さんの解説と阿部選手のスイングを参考にしてみてください。

阿部未悠のスイングを解説!「お手本のようなグリップとアドレス」

阿部未悠

●あべ・みゆう/2000年生まれ、北海道出身。155cm。今シーズンは、明治安田生命レディスで10位タイ、富士フイルム・スタジオアリスで2位タイ、サントリーレディスで8位タイの成績を残す。フェアウェイキープ率4位。ミネベアミツミ所属。

解説=横山清人
●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年プロ転向後、陳清波に師事。現在は東京都三鷹市の東京ゴルフスタジオ、松屋銀座ゴルフテラス、フォーシーズンズゴルフガーデンなどで多くのアマチュアをレッスンしている。

阿部未悠のスイングを解説!「お手本のようなグリップとアドレス」

構成=野中真一
写真=ゲーリー小林
取材トーナメント=ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ