近いうちに引退する可能性「今のうちに...」たとえ引退しなくても

栃木県を走る真岡鐵道の「SLもおか」が、近いうちに引退する可能性が出てきた。SLもおかの運転計画を変更し、運転日を84日から49日へと大幅に減らすと発表したのだ。さらに夏から秋の運行において、蒸気機関車に加えてディーゼル機関車を連結する。
理由はSLもおかを牽引する蒸気機関車「C12形66号機」に、不具合が発生したことにある。今年3月にシリンダー内とピストン関係部品に問題が発生し、応急処置を施したが、予定していた運行日数では再び故障する可能性が高いという。
C12形66号機は、他の蒸気機関車にはあるピストン内の棒がなく、確かに同様の不具合が再び起こる可能性はある。となれば「引退」も見えてくると、鉄道ライターは心配の声を上げるのだ。
「真岡鐵道の発表によると、来年度の全般検査でピストン内の棒を修繕する予定です。今後もC12形66号機を走らせる方針のようですが、全検にはお金がかかるので、本当にやるのかどうか…。製造が1933年と古いですし、全検を通さずにそのまま引退することも考えられますね」
真岡鐵道はC12形66号機の他にC11形325号機を所有していたが、2020年に東武鉄道に譲渡。残されているのは故障したC12形66号機だけだ。これが引退となれば、SL列車の運行はできなくなる。
鉄道ライターがさらに言う。
「今のうちに乗っておいた方がいい。引退が発表されれば、最後に乗っておこうと、多くの人が訪れるのは確実です。秋のSLもおかは素晴らしい景色を楽しめるので、たとえ引退しなくても乗ってほしいです」
SLもおかは乗車券のほかに500円のSL整理券を購入するだけで、乗ることができる。真岡鐵道の公式サイトで運行日を確認した上で、訪れてほしいとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部