決断?『ドジャース』見納めか
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Amazon							このオフ、「二刀流」の近未来像も見えてきそうだ。
2年連続ワールドシリーズに進出したロサンゼルス・ドジャースは、10月28日のブルージェイズとの第3戦で6時間39分に及ぶ死闘を制し、続く第4戦は2-6と敗北したが、シリーズ開幕前から強まりかけていたのが、“金満補強”への批判。ドジャースの大型補強への批判はいつものことだが、今回は聞き捨てならないものもあった。それがDH(指名打者)制のルール変更案である。
「大谷翔平(31)が『DH兼先発投手』で出場した場合は、ピッチャーを交代させても、DHでは継続して試合に出続けることができます。2022年からこのルールが適用されましたが、その恩恵を受けているのは大谷だけ。メジャーリーグのベンチ入りメンバーは26人。通常12〜13人が投手ですが、大谷のいるドジャースは他チームよりも多く投手をベンチ入りさせた状態になります」(現地記者)
“大谷ルール”と呼ばれる現在のDH制を「以前の内容に戻せ」との声が噴出しているのだ。以前のルールとは、DHと投手を兼務できないものである。
「大谷が今季55本もの本塁打を打てたのは、投手降板後も打席に立つことができたからです。大谷ルールがなくなったら、ドジャース打線の得点力ダウンは必至」(同)
大谷が先発登板する30試合程度であれば、ドジャースは「得点力ダウン」を受け入れるのか。首脳陣は大谷と今後のことについて話し合うはずだが、これと重なって浮上してきたのが、「二刀流の限界論」だ。
「ドジャースが絶対に起こしてはならないとしているのが、大谷の3度目の手術です。そのため今季の投手復帰も、慎重な上にも慎重でした」(同)
投手・大谷の復帰は、6月16日(現地時間)だった。トミー・ジョン手術からの復帰は通常1年かかる。大谷が2度目の手術を受けたのは’23年9月だから、他の手術投手よりも半年以上遅れての復帰となった。
その理由は、ドジャース首脳陣が慎重を期したためだけではない。
「シーズン中であり、打者としての調整もあったため、投手復帰の練習メニューに専念できませんでした。首脳陣はワールドシリーズ進出を見据え、ポストシーズンマッチでベストコンディションになればとも考えていましたが、二刀流の調整の難しさを口にしていました」(米国人ライター)
「ドジャースは投手・大谷よりも打者・大谷を欠くことを恐れています」(前出・現地記者)
DH制のルールが変わり、二刀流を続けていくリスクについて話し合えば、ドジャースは「打者出場」を重視した選択を迫るだろう。
「大谷人気で観客動員数も増え、対戦チームも潤っています。大谷の魅力はホームランと奪三振、ファンに強いインパクトを残します。MLBコミッショナーが、ビジネスライクにDH制も現状維持でまとめるのでは」(同)
こんな「二刀流は守られる」との見方もあるが、異なる意見も聞かれた。
「DH制が大谷ルールでなくなるのであれば、投手降板後も打席に立たせる方法は1つ。大谷が投げるとき、ドジャースはDH制を解除して9人制で臨むしかない。『1番投手』で出場し、降板後はそのまま外野守備に入り、交代する外野手の打順にリリーフ投手を入れるんです。守備に就く分、大谷の体力はさらに激しく消耗されますが…」(スポーツライター・飯山満氏)
大谷は来季、32歳になる。加齢とともに二刀流が見られなくなると懸念する米国ファンも多い。
DH制の改正が話し合われる今オフ、大谷はすでに二刀流の終焉も覚悟しているという。
メジャーリーグの投手は12月に練習を再開させる。そこで大谷の練習メニューを見れば、二刀流の行き先も判明すると、週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部

 
                             
                             
                             
                            