『ホンダ』24年ぶりの復活

1980年代に2代目がデートカーとして人気を博したホンダ・プレリュード。よりスポーツ色を強めた6代目が発表されている。
9月5日に販売が開始され、すでに顧客のもとに車が届いているようだ。YouTubeにはオーナーになった人のレポートがアップされ、24年ぶりの復活を喜ぶ声が聞こえてくるのだ。
しかし、同時に「遅すぎる」という指摘も出ている。
新プレリュードのオーナーになったとあるYouTuberは、停止状態から時速100キロまで何秒かかるかテストし、結果を公開した。コンフォートモードでは9.08秒、スポーツモードでは9.22秒。これはスポーツカーとしては、かなり遅いタイムだ。このYouTubeチャンネルは、同じ方法でホンダのシビック TYPE-Rをテストしているが、タイムは6.17秒。約3秒もシビックのほうが速いのだ。
さらにいえば、プレリュードと同じ2.0Lのエンジンを搭載したトヨタカローラハイブリッドのタイムは7.4秒。プレリュードはスポーツカーを名乗りながら(ホンダは「スペシャリティスポーツ」と表現)、なんとカローラに大差をつけられ、負けてしまったのである。
この結果に納得がいかなかったのか、配信主は後日に方法を変えて、再びテストを行った。モーター駆動でありながら、8段変速を感じさせるホンダ自慢の新技術「S+ Shift」と、車両の急激な挙動変化を抑制する「VSA(ビークルスタビリティアシスト)」をオフにして走らせると、スポーツモードは7.23秒と大幅に向上。カローラハイブリッドを上回った。
配信主は「S+ Shift」をオフにしたことでシフトアップがなくなり、スムーズに加速したのがタイムアップにつながったのではないか、と分析している。速く走りたいなら「S+ Shift」はオフにした方がいい、と提案するのだ。
スポーツ走行を楽しむために搭載された新技術が遅くなる原因とは、なんとも皮肉な話。プレリュードはスピードを追求するのではなく、ゆっくりと雰囲気を楽しむのがよさそうであるとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部
