津久見市は、市役所の新しい庁舎を移転するか建て替えるかを問う住民投票を行う方針です。

しかし、今回の定例議会では住民投票を行う条例案の提出を見送ることになりました。

津久見市では、2025年度中の新庁舎完成を目指し建設費として36億円あまりの予算案を市議会に提案していました。

しかし、2023年6月の入札では業者が手を挙げず9月議会で3億円あまりを増額した補正案が出されましたが「市民により周知すべき」などとして12月の議会でも可決されず継続審査となっていました。

建設の見込みが立たないため3月議会最終日の19日は2023年度分の建設費22億円あまりを減額する議案が可決されました。

庁舎の建て替えをめぐっては3月に閉校する中学校などを活用し移転する案と津久見港の近くに新しく作る案があります。

移転案では17億円、新設案では44億円がかかると見込まれていますが、石川市長は選挙時に公約として掲げた移転案で進めたい考えです。

今回、議会の特別委員会で2つの案のどちらかを選ぶ住民投票を行う条例案の提出について議論されましたが、市は見送る方針を決めました。

近く、臨時議会を開いて住民投票に向けた調整を進めるとしています。