NBAの2023−24レギュラーシーズンは、4月15日(現地時間14日、日付は以下同)に全30チームが82試合を終えた。今後は17日から20日にかけてプレーイン・トーナメント、21日から今シーズンの王座獲得をかけた「NBAプレーオフ2024」がスタートする。

 約6カ月間におよぶレギュラーシーズンで、今シーズンもフル出場した17人の“タフガイたち”がいた。ブルックリン・ネッツのミケル・ブリッジズはNBA入りから6シーズン連続でフル出場、ウェスタン・カンファレンス首位の57勝25敗をマークしたオクラホマシティ・サンダーではチェット・ホルムグレン、ケイソン・ウォーレスという2人のルーキーが82試合を戦い抜いた。

 そのほか、サクラメント・キングスのドマンタス・サボニスとハリソン・バーンズ、ロサンゼルス・レイカーズのオースティン・リーブス、ヒューストン・ロケッツのジェイレン・グリーンといった選手たちがフル出場を飾っている。

 そうしたなか、今シーズンは84試合へ出場するという“規格外の男”がいた。キャリア8年目の今シーズン、インディアナ・ペイサーズで開幕を迎えたバディ・ヒールドは、今年2月の3チーム間トレードでフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍した。

 82試合をこなすスケジュールはチームによって異なるため、ヒールドはペイサーズで52試合へ出場後にシクサーズで32試合をプレーし、計84試合に達した。

 リーグ有数のシャープシューターとして知られる男は、今シーズンに平均25.7分12.1得点3.2リバウンド2.8アシストに3ポイントシュート成功率38.6パーセント(平均2.6本成功)を記録。自身4度目のフル出場を飾ったヒールドは、キャリア全体で見ても欠場数が少なく、リーグ屈指のタフガイと言えるだろう。

 今シーズンのヒールドのように、シーズン中のトレードによって通常の82試合を上回る出場数をマークするケースは過去にもあった。『Basketball Reference』によると、84試合出場は2004−05シーズンのケイシー・ジェイコブセン以来初。さらに、1976−77シーズンにトム・ヘンダーソンが87試合、1968−69シーズンにはウォルト・ベラミーが88試合という驚異的な出場試合数を記録していた。