暖かくなったかと思えば一気に気温が下がる日もあるこの季節、ゴルフ場が雪でクローズする可能性もあります。では、ゴルフ場はどのような基準で休止するか否かを決めているのでしょうか。

クローズの基準や利用客への対応の仕方はゴルフ場ごとに違う

 自然を相手にするゴルフは、天気の動向次第では途中で中断になったり、終日プレーが不可能になったりすることもあります。

ここまで雪が積もってしまうとプレーは難しい 写真:AC
ここまで雪が積もってしまうとプレーは難しい 写真:AC

 では、ゴルフ場は雪が降っていた場合にはどのような基準でクローズするかどうかを判断しているのでしょうか。全国でゴルフ場を運営する、株式会社東急リゾーツ&ステイの広報担当者は以下のように話します。

「ゴルフ場によって対応は異なってきますが、弊社の場合ではグリーン面やフェアウェイ、それからカート道路上に雪が残っているかどうかで営業するか否かを判断しています。コース上が雪で真っ白になると白いゴルフボールがまぎれて分からなくなってしまいますし、グリーンに積雪するとボールも転がらないので、プレーするには大変厳しい状況となってしまいます」

「また、カート道路においてもカートがスリップしたり、歩いていても滑ったりすると危険なので、安全を考慮してクローズしています。しかし、残雪があってもプレーにさほど影響が出にくいと判断した場合や、雪の降り方があまり強くない時は営業することもあります」

「特に、芝はコンクリートやアスファルトなどと比較すると雪が降り積もってもなかなかとけないため、営業できるレベルまで除雪作業をするには相当な時間がかかります。例年雪が多く降る地域のゴルフ場では、日ごろから少しずつ除雪をしているところもあるかもしれませんが、すぐに営業を再開することが不可能と判断されるような量の積雪では、数日間休止を余儀なくされることもあるようです」

「さらに、雪に光が当たると乱反射して視界不良を起こすため、硬いボールが高速で飛び交うゴルフにとっては非常に危険な環境となることから、クローズしたり途中でラウンドを切り上げてもらったりするケースも見受けられます」

ラウンドを中断したら支払いはどうなる?

 では、当初はプレーできる状態であっても途中で中止せざるを得ない状況になった際、料金の面ではどのような対処がなされるのでしょうか。広報担当者は以下のように話します。

「こちらに関しても明確なルールが決められていないので、ゴルフ場ごとに対応の仕方にばらつきがあります。ただし、弊社においては1ホールでもプレーが終了していたら、少なくともハーフ分の料金をいただく形をとっています。ですので、午前中の段階で中止が決定した場合は消化したホール数が1ホールでも9ホールでも、ハーフのプランと同じ料金となります。一方で、午後の9ホールに差し掛かってから中止となった際は、ご予約いただいたプランの全額をお支払いいただく形をとっています」

 また、大雪が予想されるなどして事前にクローズが決まるというケースも考えられます。東急リゾーツ&ステイでは、前日の15時までにオープンするかどうかの最終判断を行ったうえで、当日中に予約していた利用客に一斉に連絡するようにしています。同時に、優待情報も伝えて別日に改めて予約し直してもらうようアナウンスしているようです。

 直近にプレーを控えている人は、事前に休場が決定したらどう対応すればよいか、途中でラウンドを終了しなければならなくなった時の料金はどうなるのかなど、ゴルフ場に問い合わせてみるといいかもしれません。

ピーコックブルー