10日のドル・円は、東京市場では135円07銭から135円47銭まで上昇。欧米市場では135円41銭から134円11銭まで反落し、134円34銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に134円台で推移か。米長期金利の低下を意識してドルは上げ渋る可能性がある。



10日発表された米国の4月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%、同コア指数は前年比+5.5%となり、市場予想とおおむね一致した。インフレ緩和への期待が広がり、米国債利回りは全般的に低下した。市場参加者の間からは「年内利下げの可能性は高まった」との声が聞かれているが、米金融当局は早期利下げについては否定的。米国の債務上限引き上げ問題や金融システムを巡る不確実性の存在が金融政策にも大きな影響を与えていることは否定できないが、利下げに関する協議がすみやかに開始される状況ではないとみられる。