27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策方針が見込まれ、ドル選好地合いが続く見通し。一方、日本政府の為替介入が警戒され152円付近では攻防が予想される。



前日発表された米経済指標で耐久財受注は予想を上回り、FRBの引き締め的な政策方針を後押し。それを受け米金利高・ドル高でユーロ・ドルは1.0860ドル台から1.0820ドル台に失速した。ドル・円は151円50銭台に浮上したものの、日本政府の円安けん制で一段の円売りは抑制され、失速。ただ、本日アジア市場で日銀審議委員の発言で円売り優勢となり、ドル・円は1990年以来の高値圏に強含む場面もあった。



この後の海外市場は手がかりが乏しく、引き続き米金利にらみ。足元で発表された堅調な米経済指標はFRBの引き締め的な政策方針を正当化させ、金利高を背景にドル選好地合いが続く見通し。一方、ドル・円は152円を目指す展開となれば、日本の為替介入への警戒感からドル売り・円買いが予想される。ただ、閣僚レベルの円安けん制に対し足元で反応は限定的となり、ドルは徐々に上値を切り上げる可能性も指摘されている。



【今日の欧米市場の予定】

・19:00 ユーロ圏・3月景況感指数(予想:96.2、2月:95.4)

・22:00 南ア中銀が政策金利発表(8.25%に据え置き予想)

・02:00 米財務省・7年債入札

・07:00 ウォラー米FRB理事講演(経済見通し、NY経済クラブ)