開催2年目を迎えているF1マイアミGPだが、今年のレースでは3つあるDRS区間のうちふたつが短縮されることになった。

 シーズン開幕前から明らかとなっていたことだが、F1は2023年シーズンに5つのサーキットでDRS区間に変更を加えることを決定していた。これは2022年シーズンにいくつかのコースでDRSを利用したオーバーテイクが簡単になりすぎていたり、その一方でDRS区間が短すぎるコースがあると判明したりしたためだ。

 バーレーンGP、サウジアラビアGP、オーストラリアGP、アゼルバイジャンGP、マイアミGPの5つで調整が行なわれることとなっており、今週末のマイアミGP開幕を前にその詳細が公開。3つあるDRS区間のうち、ふたつが短縮されることになった。

 マイアミGPで調整を受けるのはターン11に向けたDRS区間と、バックストレートのDRS区間だ。

 変更を受け、ふたつのDRS区間はともに作動ポイントが後ろ倒しされ、昨年と比較して75m短縮されることになった。なお、バックストレート後に控える3つ目のDRS区間に変更はない。

 前戦アゼルバイジャンGPでもDRS区間の短縮が行なわれた。しかしその調整に対してはドライバーから不満の声もあがっており、オーバーテイクが難しくなっていたと彼らは主張している。

 なおマイアミのコースに関しては、他にも調整が行なわれている。

 初開催の昨年に批判を受けた路面は再舗装され、ターン15のレイアウトが微調整を受けている。さらにターン1、4、11のランオフエリアが縮小され、バリアが設置。他にもターン13とターン14の間のウォールにも改良が施されている。