F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行2回目は、フェラーリのシャルル・ルクレールがセッショントップとなった。

 中東での連戦を終え、オーストラリアGP〜日本GP〜中国GPのアジア・オセアニアラウンドに突入したF1。オーストラリアGPの舞台はアルバート・パーク・サーキット。公園内の周回路を使ったコースであり、特に週末の初日は路面のグリップが低い状態からスタートする。

 お天気に恵まれ、気温20度、路面温度27度というコンディションで60分間のセッションがスタート。まずは各車がミディアムタイヤで走行を開始。マシンの感触を確かめながら周回を重ねた。なおFP1でクラッシュを喫したアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)はマシンの修復が間に合わず、このセッション欠場となった。

 セッション開始から15分が経過した時点で、トップはマクラーレンのランド・ノリス。1分18秒201をマークした。僅差でフェラーリのシャルル・ルクレールが2番手につけたが、ルクレールはその後トップタイムを1分17秒936まで更新してみせた。

 ミディアムタイヤでの走行を終えた各車が一旦ピットに戻り、アストンマーティン勢からソフトタイヤに履き替え、残り時間40分頃から予選を想定したシミュレーションを開始。その後も、各車が続々とソフトタイヤに履き替え、アタックを行なった。

 ランス・ストロール(アストンマーティン)が2度目のアタックでルクレールのタイムをわずかに上回りタイムシートのトップに立つが、少し遅れてアタックに入ったルクレールは、ミディアムタイヤのタイムから0.5秒ほど改善。1分17秒423でトップを奪い返した。

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はマシンの調整か、セッション開始時点でマシンがジャッキアップされていたが、セッション残り37分のところでミディアムタイヤを履き、ようやくこのセッション初コースインとなった。

 フェルスタッペンがミディアムタイヤのまま6番手につける中、フェラーリの2台はユーズドタイヤで再アタック。ルクレールは1分17秒277までトップタイムを更新し、0.4秒差ながらカルロス・サインツJr.も2番手につけた。

 フェルスタッペンは残り20分というところでようやくソフトタイヤを投入しアタック。サインツJr.と同タイムの3番手となった。

 アタック合戦が落ち着くと、各車がロングランを開始。ミディアムタイヤを中心にラップを重ねた。その間を縫うようにセカンドアタックを行なったフェルスタッペンは、2番手にポジションを上げた。

 各車がロングランを実施する中でルクレールのペースは秀逸。1分23秒中盤で走るドライバーが多かったが、ルクレールは時折1分22秒台のタイムをマークしながらの走行となった。

 そのルクレールがコースオフするシーンもあったが、大きなトラブルなくセッション終了。ルクレールがフェルスタッペンに0.381秒差をつけてトップでFP2を終えた。

 ルクレールはアタックでもレースペースでも頭ひとつ抜けていたが、2番手のフェルスタッペンがほとんどロングランせず。アタックのタイミングもズレていたこともあって、この差を鵜呑みにはできないだろう。

 4、5番手にはアストンマーティンの2台がつけ、6番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)以下、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ノリスと続いた。

 トップ5チームの顔ぶれこそ変わらないものの、アストンマーティンが好調な様子であり、その中での序列には変化があるのかもしれない。メルセデスとしては、ルイス・ハミルトンが18番手に沈んでいるのは気になるところだ。

 トップ10入りの壁が厚い状況で、RBの角田裕毅は10番手タイムをマーク。ソフトタイヤを使った最初のアタックではセクター3でミスがあり不発だったが、その後再アタックし、1分18秒188をマークした。FP1に続いてチームメイトのダニエル・リカルド(12番手)を上回った。